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ユレル


昔のラブソングを聴いて、

涙を流すあたしがいる。


「本当の恋」って、

一体なんなのかわからなくなってきた。




ほらまた、一人になると苦手な煙草を吸ってる。


ただ単に、一人が寂しいだけなんだよ。


癒してくれる人だったら、

きっと誰でもいいんだよ。




あいつのことが好きって言いながら、

なんで他人にカラダを許すの?


後悔するくらいなら、

本気で想いを伝えればよかったじゃない。




「やっぱり、あいつが好き」

なんて、調子のいいこと言って。


さっきまで揺れてたじゃない。


一人になった途端、

都合のいい方へ逃げるのね。




ほら、見てごらん、

あいつはあたしのことを見てやいない。


その虚しさを、

今度は誰に癒してもらうの?


優しい言葉をかけてくれる人に、

今度はどこまで与えるの?


カラダ?

それとも、心?




しょせん、

あたしの愛なんてその程度。


彼を愛してる?


ただ優しくしてほしいだけじゃない。


他の誰かに抱かれてる時は、

あいつのことなんて忘れてたじゃない。




あたしが本当に愛してるのは、

きっとあたし自身。


可哀相な自分を見て、

悲劇のヒロインにでもなったつもり?


世界の中心は、

ここじゃないのよ。






馬鹿な女。


それで今まで愛を語ってきたの?


誰かの恋愛に口を出していたの?


知った風な顔で、偉そうに。


本当は、愛なんて知らないでしょう。




あたしに誰かを愛する資格なんて、

ないのかもしれない。


誰かに愛される資格も…

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