年下の元カレ
鞄の中から、聞き慣れた着信音
取り出すと、新着メール有りの文字
意識すらしなかった
中を見ると、もうすっかり忘れていたアドレス
貴方の顔がよみがえる
一人きり、夜の街にたたずんでいた
貴方の気まぐれに、心強さを感じた
どれほど私が寂しかったか
貴方は知らないでしょう?
---私、あれから色々あったのよ
伝えると、真剣に答えてくれる貴方
甘えていいの?
貴方の優しさに全てを委ねたい
でも、その分、裏切られたらと思うと怖い…
あの時も、お互いが依存しすぎていた
束縛されることが嫌で、子供っぽい貴方が嫌で…
何度も何度も衝突した
でも、メールでの貴方はとても優しかった
電話での貴方は、とても大人びていた
---なんだか変わったね
---オレは昔のままだよ?
貴方が大人になったの?
それとも、私がやっと貴方の事を知ったの?
---最近、恋してる?
---いや、お前以上の女がいないから
笑いながら言う貴方
ねえ、それ本気にしていいの?
こんな私を好きでいてくれた貴方
人に愛される喜びを教えてくれた貴方
貴方は、私にとって掛け替えのない存在です
私なんかが、貴方の幸せを祈ってもいいんですか?
もしそれが許されるのなら、私はずっと祈り続けます
貴方が私を大切にしてくれたくらい、
貴方を大切にしてくれる人が現れますように