Wonder 現在編-28 麗花の応えは?
麗花)「楓、ちょっといい?」
楓)「あっ、はい。」
麗花が楓を連れて一旦外へ出る。
碧)[どうしたんだろう。]
私はそういえば、と琥珀の方を見る。
案の定、琥珀はヤキモチを妬いているようだった。
碧)「琥珀、大丈夫だと思うよ。」
私は慰めるように言った。
すると琥珀の顔が赤く染まった。
碧)[なんか可愛く見えてきた………。]
そして、私と蘇芳で琥珀を弄っていた。
同時刻(外)
麗花)「楓のお兄さんっていうかアイツのことなんだけど………。」
楓)「ああ、拷問でしたらいいですよ。僕は大丈夫です。」
麗花)「察しが良くて助かるわ。で、楓はアイツがあの事件の黒幕だと思う?」
楓)「・・・・無理だと思います。兄さんは、脳筋タイプなのでそんな駆け引きみたいな器用なことは出来ないと思います。」
麗花)「私もそう思うの。この前も自分の感情のコントロールが出来てなかったみたいだし………。」
「そして、アイツはレオンのことも知ってるようだった…………。」
「レオンのことは家のごく一部の関係者しか知らないはずなのに。」
「そして私を狙うとしたら………あの男しか…………。」
[絶対に捜し出して…………殺してやる!あの男だけは絶対に!!]
そう思った麗花の顔は恐怖と復讐心が混ざって、歪んでいた。
楓)「………花さん、麗花さん!」
麗花)「えっ、あっ、何?」
楓)「そろそろ戻りましょう。」
麗花)「あっ、うん。」
そうして、麗花と楓が部屋の中に戻って来た。
蘇芳)「………じゃ、そういうことで今日はお開きにしよう。」
そして、私達は解散した。
碧)「麗花、一緒に帰ろう。」
麗花)「ごめん。碧。私はまだやることがあるから………。」
楓)「そうですかー。じゃ、僕は先に帰ってますね。」
そうして私と楓は帰った。
琥珀)「麗花、何?話って。」
麗花)「この前の告白の返事、しようと思って。」
琥珀が目を丸くする。
麗花)「私の正体を知っても、一緒にいてくれて、好きとまで言ってくれた琥珀には感謝してる。」
「昔、アリスとして接していた時も琥珀に沢山元気を貰ってた。」
「だけど、私にはレオンのことがあるから、琥珀の気持ちには応えられません。」
「………ごめんなさい。」
琥珀)「………わかった。でも、これからも友達として仲良くしてくれる?」
麗花)「もちろん!………ありがとう。」
琥珀)「でも、俺はいつまでも待ってるよ………。」
琥珀がボソッと言った。
しかし、麗花には聞こえなかった。
琥珀)[まだ、忘れられないのは罪じゃないよな………。]
麗花)[……なんて言ったんだろう。]
麗花がそう思って聞こうとする前に琥珀が言った。
琥珀)「じゃ、そろそろ帰るか………。送るよ。」
麗花)「えっ、ありがとう。」
こうして、琥珀の告白は玉砕して終わったのだった。
麗花、ちょっと怖いな……。




