Wonder過去編-2 ロキシ・ネーストリア
この日、私は婚約を申し込まれていた。
相手はネーストリア家の長男、ロキシ・ネーストリアである。
ネーストリア家はエクリローメル家には劣るが、世界有数の大財閥である。
婚約者には申し分ない相手だった。
ロキシ)「アリス様、私との婚約を受けてくださいますでしょうか?」
アリス(麗花))「ロキシ殿、私のことを好意に思ってくれるのはありがたいのですが、
私にはレオンハルトという婚約者がおりますゆえ。」
ロキシ)「また、あの者ですか。アリス様はあの者と出会ってから変わってしまわれた。
会う度にレオン、レオン、レオンと。」
ロキシ)「どうすればよいのですか?あの者よりも私の方が地位も家もよいでしょう?
なぜ、私を選ばれないのですか?」
ロキシ)「噂に聞いたところ、あの者は異質な部分の多い、どこの馬の骨かも分からない男だとか。
そんな悪魔にアリス様は騙されているのです!」
私は、胸が無性にモヤッとした。
もっと言うと、とにかくムッとした。
でも、それを隠しながら落ち着いて言った。
アリス)「ロキシ殿、やはりこの誘いはなかったこととさせてください。
レオンのことを侮辱する者は、私のことを侮辱することと同じことゆえ。」
ロキシ)「ア、アリス様!お待ちください!」
この時は思ってもみなかった。
この選択を後悔することになるなんて・・・
読んで下さり、ありがとうございました。




