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黄金(きん)と壮麗の華  作者: リナ
現在編
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Wonder現在編-5 迫りくる魔の手

崖を飛び降りた麗花は、落下していた私に追いつくと私を庇うように抱きしめた。


麗花)「碧、怖い?」


私はただ頷いた。

麗花がどうしてそんなことを聞くのか分からなかった。


麗花)「でも、大丈夫だよ。私が碧を守るから。」


碧)[確かに、麗花に抱きしめられていると怖くなくなっていく気がする。]


そう思っていると、体が大きく揺れた。


碧)[あれ、いた……くない!?]


碧)[そうか、麗花が庇ってくれたから。]


私はすぐに、起き上がって麗花を見た。

麗花は、、、


傷だらけだった。


碧)「麗花っ!大丈夫?起きて!!」


麗花)「うぅ。」


麗花)「碧?良かったぁ。怪我してないみたいで…」


碧)「良くないよ。麗花が傷だらけじゃない!」


麗花)「碧が無事ならそれでいいんだよ。」



ガサガサッ


???)「ヴヴ、シャー」


麗花)「あれはっ!」


碧)「蛇!?」


麗花)[あれに噛まれたら、私でも……。]


麗花は何故か辺りを見回した。


麗花)[仕方ない。]


麗花は意を決したように腕を横にして、前に突き出した。


すると蛇は、麗花の腕を噛んだ。


そして、葉の茂みの中へ消えていった。


碧)「麗花っ!大丈夫?早く病院行かなきゃ!」


麗花)「大丈夫だよ。このことは蘇芳達には言わないで。お願い。」


碧)「えっ、でも……」


麗花)「お願い!」


碧)「わかった。」


すると、麗花はまくっていた袖を直した。



ガサガサッ ガサッ


木の葉を揺らして歩いてきたのは蘇芳達だった。


蘇芳)「碧っ!麗花っ!無事か?」


琥珀)「良かった。」


凜紅)「麗花、傷だらけじゃないか。」


麗花)「ああ、大丈夫。後で手当てする。」


蒼馬)「そうか。じゃ、今日は帰ろうぜ。」




凜紅)「でも碧、よく無傷でいられたね。」


碧)「麗花が庇ってくれて……」


琥珀)「そうなんだ。」


蘇芳)「だからあんなに傷だらけなのか……」


蘇芳)「そういえばさっきの殺人犯は警察に引き渡しておいた。」


碧)「そうなの?良かったぁ。」



麗花)「・・・・・・・。」


凜紅)「そういえばさっきから麗花が喋ってないよな?」


琥珀)「確かに……。」


琥珀)「麗花、おーい、麗花?」


麗花)「ん、何?」


そう言った麗花は貼り付けたような笑みを浮かべていた。


蘇芳)「って、すごい汗じゃないか。大丈夫か?」


麗花)「・・・・・。」


麗花)「・・・ごめん、みんな。」


麗花以外)「え!?」


麗花以外が驚いた瞬間、麗花の体がグラッと傾いた。


とっさに、琥珀が抱き止めた。


琥珀)「おいっ!麗花っ!」


麗花の顔はとても青白かった。


麗花)「……ごめん。家までは耐えられると思ったんだけどな………。」


蒼馬)「? どういう事だ?」


蘇芳)「何かあったのか?」


碧)「……えっと……」


碧)[この場合は話しちゃっていいよね。]


碧)「さっき、蛇に噛まれて……。」


蒼馬)「どんな?」


碧)[そうか、蒼馬ならあの蛇が何かわかるかもしれない!]


そう、蒼馬は生物のことにとても詳しい。


碧)「えっと、体長は2メートルぐらいで口の中が黒かった。あと、灰色だった。」


蒼馬)「その蛇は、たしか……」


蒼馬•麗花)「ブラックマンバだ!」「ブラックマンバよ。」


蘇芳)「ブラックマンバって、あの猛毒の!?」


凜紅)「っていうか、麗花、知ってたのか。」


碧)「なのに…なんで……?」


麗花)「ハァハァ、…碧が噛まれたら確実に死んでた。」


琥珀)「それは、麗花だって。」


麗花)「避けられるものなら避けてたよ。」


麗花)「でもアイツは好戦的だったし、棒のようなものも周りにはなかった。」


麗花)「取りに行ってたら、碧が噛まれる危険がある。仕方なかったの。」


蘇芳)「そんな………。」



麗花)「ハァハァ。お願いがあるの。誰かここに書いてある番号に電話してくれない?」


凜紅)「……わかった。」


プルルルプルルル


静かな道に電話の音が鳴り響く。

今の私達にはこの音が痛々しかった。


凜紅)「もしもし、あの今麗花さんから電話するように言われて…」


???)「麗花様に何かありましたか?」


凜紅)「!!はい。蛇に噛まれて…。」


???)「分かりました。今すぐ向かいます。」




5分後


早い。もう車が着いたみたいだ。


???)「麗花様!」


麗花)「ハァハァ、ハイト、いつもごめんね。」


ハイト)「いえ。大丈夫です。」


ハイトと呼ばれたその人は執事みたいだった。


ハイト)「あなた方もこの車にお乗り下さい。」


私達は言われるがまま車に乗った。



そして、数分が経った時、車は大豪邸の前で止まった。


麗花は豪邸の中で治療を受け、私達は大広間へと案内されたのだった。

蛇は嫌いです。

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