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死後の世界

 気がつくと楓は真っ暗闇の空間をふわふわと漂っていた。

 上も下もわからないような、まさしく無重力空間にいるような、そんな感覚だった。

 「ここ・・・どこ?」

 楓は直前に起こった出来事を思い出す。

 「そういえば私は・・・トラックがこっちに向かってきて・・・っていうことは私はトラックに引かれて死んだの?ということはここは死後の世界!?ラッキー、三途の川を見ることができる~♪渡りきる前にこっちに引き返せば死んだことにならないよね?わー、これが臨死体験っていうやるか~テンション上がる~♪」

 『あのー、そろそろしゃべって良いかナ?』


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