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私と猫の話

作者: ゆき




女の子は獣の体になる病気です。病はゆっくり進行し、発病すると死ぬ数日前にじっと空を見るようになります。有効な薬は猫の血です。治る確率は60%ほどです。もし治っても、後遺症が残ります。 http://shindanmaker.com/520821





※こちらの診断結果の妄想の小説っぽいものになります。

 メモのように書き並べただけですので大変読みにくいものとなってます。

 あらかじめご了承ください。






















テラスで見ていた青い空

この空ももうすぐ見れなくなるのかもしれない


君の眼にこの青は映るのだろうか

確か白黒にしか見えないんじゃないだろうか


いや、それももうすぐわかることだ







女の子→病気の子

猫→野良猫







このテラスで空を眺めていれば

いつのまにか君がやってきて

私の膝の上で気持ちよさそうに眠る


目の前いっぱいに広がる空も

あたたかで優しい君も

そしてこの緩やかに流れる時間が

私は大好きだった





獣の体になる病気


突然そう告げられた


直す方法はたった一つ

猫の血を飲む事





どうしようもないそんな状況に

いつもの日常がやってくる


今日も君がやってきた



この時私の頭に浮かんだ考えを

必死に首を振り

頭の中から追い払った


どうして君を傷つけることができるか

まだこうして

君との時間を過ごしていたいのに



このところ

ぼーっと空を見ることが多くなった


君は相変わらず

私の膝の上にのりすやすやと

寝息を立ててねている


今日はどんな話をしよう


浮かぶ言葉を君に伝えようとした

しかしそれは言葉だったろうか

頭では理解しているが

耳では聞き取れない


確実に人から少し離れた存在になりかけているのだ





もうなにもすることができない

どうやら私の眼には青しか見えない

どれも白黒で濁っている


君はいつもこんな世界を見ていたのか


私はその青にすがるように

いつも空を見上げていた




ニャァ


と君が鳴いた

青色のとてもきれいな瞳の君はこう呟いた



"君に人として生きてほしい"




あぁこれが君の声か

私は君にやっと近づけた





私は君に救われたんだ





しばらくというには長い時間がすぎた

空は青く

私の目に映るものは

相変わらず美しい


君は今どこにいるだろうか


私の取り戻した言葉を

君に早く伝えたいんだ


今までのような和やかな時間を

また君と過ごしたい





ニャァ


と君が鳴いた



"また膝を借りて眠るとしようか"
































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