●1章の解説
●1章の解説
序章から数年の時が流れています。
その間はアルミナ嬢にとって『地固め』のようなものだったようです。
彼女の目的は、この章では仄めかされていますがはっきりと言葉として表現されてはいません。最終目的が何であれ、とりあえずは最初の赴任艦としての赴任地であるアスパラギン星系を平定するのが目的で、それは彼女のこれからの言わばマイルストーンのようなものにもなっているのです。
1章は、アスパラギン星系の『宙域』を平定するところまでを描いています。
そして2章で地上を平定し、ある程度しばらく滞在してこの星系での仕事は終わりとなります。
(その後のことは今ここでは触れません。)
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この物語は作者が居る時代より何十万年か先ではありますが、超技術がところどころ使われているとしても、今とそう変わらない感覚の世界を描いています。
我々の言う20世紀後半に、「21世紀はこうなる!」というような文書があったと思いますが、21世紀の現在、車はそこらの空を飛んでいませんし、銀色のタイツスーツが日常の服装になっていたり、透明なパイプの中をひとが行き来しているわけでもありません。
(飛行可能な自動車や水族館などの透明なパイプ通路は存在しますが。)
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(Back to the Future)において「未来」として描かれた2015年は、実際の年になってみると作中のようなものではありませんでした。
しかし作中の過去・現在・未来も、人の生活としてはそれほど大した違いがあるわけでは無いと感じました。小道具の進歩はあるにせよ、です。
現在でも国や地方によって生活水準が異なっていたりします。
宇宙進出を果たし、あちこちで発展と衰退を繰り返した先…。
もしかすると案外、人々の生活なんて今とそれほど変わらないかも知れないのではないか、と思うのです。
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研究者として、開発者として、作り上げたモノ。
何のためにつくったのか、誰のためなのか。
最初から想定していて、そうなることもあると分かっていても、悪用されたところを目の当たりにした場合、その人はどう思うのでしょうか?。
ダイナマイトを発明したアルフレッド・ベルンハルド・ノーベルさんは戦争目的で使われる事は想定内で、むしろその破壊力の大きさ故に戦争抑止力として働く事を期待していたようです。
(莫大な遺産を遺言でノーベル賞の基金として運用するようにという話は割愛します。)
しかしあるきっかけから、死後自分がどのように記憶されるかを考えるようになったというエピソードがあります。
私が思うに、それはそのきっかけによって表面に出ただけで、ずっと心のどこかには存在していて、気にしないように努めていたのではないでしょうか。
作られたモノもそれぞれであり、作ったひとやその目的もそれぞれですので、単純に比べることはナンセンスなのかも知れません。
しかしそれがどのようなものであれ、最初から大勢の人を苦しめることを目的としてでは無いのであれば、そのように悪用・転用されてしまったとき、悔しく悲しい想いをすると思うのです。
だからといって「モノや道具を大切にしよう」などと言うつもりでは全くありません。
それに、例えば乗用車に武器を取り付けて戦争利用したり、ラジコンやドローン (drone)――と呼ばれる無人の飛行体や車両――に武器を搭載することに、それらを作ったひとや企業に責任を感じろなどと言うつもりもありません。
そんなもの使う側の問題であって開発者や製造者の責任なんてあろうはずがないと思うからです。
仕方のない、どうしようもない事だと思います。
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この1章では回想場面を含めて、多くの人命が損なわれます。
細かい描写はしておりませんし、残酷な描写も可能な限り避けておりますが、念のために『R15』指定にしておきました。
(だってそんなのを詳細に描写するなんて、楽しく書けないじゃないですか。)
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●1章あとがき
描き切れていないかもしれません。伝わりにくいかもしれません。
でも少しでも伝わればいいな、と思います。
作中に、年月日を記載しないようにしているのは作者の妙なこだわりです。
「翌日」や、「n日後」などという表現は却ってややこしいかも知れません。
しかしそもそも艦内時間や所属する場所の標準時間で生活しており、星系や惑星地上世界で日付や時間が異なることもあるという設定なのです。
なのでそれを細かく、どこそこ歴何年何月何日・どこそこ星系歴・どこそこ惑星歴、などと書いてしまうと、さらにややこしい事になってしまい、読まれる方々の混乱を招きかねません。
しかもそれらの暦は、1年が約365日や1日24時間という我々の基準から離れている場合もあるのです。とてもややこしいのです。
そんなものそれぞれ計算して管理するなんてめんd…、いえ、何でもありません。
かなりこの点には悩みましたが、あまりそれらを考えなくても良いようにする意味でも、年月日を記載していないのです。
そんな『架空戦記』があってもいいのではないでしょうか。




