表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/57

一年の間

 考え事をしていると、あっという間に昼休みにになった。

 社は鐘が鳴ると同時に、またどこかの教室に向かっていった。彼は授業の間にある休み時間も、そうしてどこかに出かけていた。情報を集めているに違いない。

 灯夜も後を追うように廊下に出た。行き先は決まっている。一つ下の階である、二階の一年生のフロアに行くつもりだった。

 二階の廊下には、生徒の姿は数人しか見ることができない。おそらく、皆教室か食堂で昼食をとっているのだろう。

 仕方なく、一番近くにあった教室に入る。すると、数人の生徒がこちらを見て不思議そうな顔をしていた。

 そんな好奇の視線を無視して、机を合わせて、一塊のグループとなっている女生徒に話しかける。

 「ちょっといいかな」

 女生徒たちは顔を合わせると頷いた。

 「はい、なんでしょうか」

 近くにいた少女が答える。

 「少し聞きたいことがあるんだ。二年C組の神凪静流、蒼崎ゆかり、犬神修司、広瀬早苗、不動円、石渡夕子を知ってる?」

 「はい。その人たちなら知ってます。有名ですから」

 「じゃあ、五月十四日から二十一日の間の放課後、彼女たちを見た人はいる?どんなことでもいい。知ってたら、教えて欲しいんだ」

 灯夜の話を聞き終えると、彼女たちの話し合いが始まった。

 話が終わるまで、じっと待つ。

 しばらくすると、話し合いは終わったらしく、こちらを向いてくる。

 「すいません。私たちの中に、あの人たちを見た人はいません」

 「そう。分かった」

 最初から手掛かりを掴めるなどと思っていなかったため、さほど気落ちはしない。

 教室を出るとまた別の教室に入り、話を聞くということを数回繰り返したが、なんの手掛かりも掴むことができなかった。

 

最近、色々な人の小説を読んでます!参考になりますね。これからも精進するので、お付き合いお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ