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転生するなら人間がいいな~  作者: 獣野狐夜
第壱章 大きな都会、友情の森
2/4

2節目 最初の仲間と冒険の始まり

とりあえず街に来てみたはいいものの、

右も左も分からない状態で町を歩くのは

ちょっと苦痛だ。

とりあえず仕事探すか?

いや…めんどくさい。

働きたくないし、そもそも異世界の仕事は絶対きつそうだしなぁ…。

ひとまず歩き回ることにした。なんか見つかるといいな。

町を見ていると、

鍛冶屋だったり八百屋だったり、

肉屋だったりといろんなお店が多かった。

中世ヨーロッパ的な建物や、冠木屋根の建物など統一性がないけど、これはこれでいいね。

どうやら私は商店街にいるようで、人がいすぎて酔いそう。うえっぷ。

終わりのほうに看板が立てかけてあって、ミミズみたいな文字の横にまさかの漢字が書いてある。

えっと、なんて書いてあるのかな。漢字が達筆すぎて読みにくい。

…新、宿、町。新宿町?

ん?まてまてまて新宿だって!?あれ、日本…?違うよね?え、え?

いや私は獣人になってるわけだし…。え、どうなってるの!?!?パラレルワールド的なあれこれ!??

そう混乱していると、

知らない男に声をかけられた。

……あれ、もしや歌舞伎町だったり……?

明らかに怪しすぎるチャラ男だった。キャッチにしか思えない。

『ようお嬢ちゃん、迷子かい?お兄さんが案内してあげるよ!この辺にいい店知ってんだ!』と言った。

いやいや完全に不審者だろ。絶対キャッチやんボッタクリバーですやん。お金もないし、てかここのお金って何だ?金貨?

とりあえず私は「えと、大丈夫…れす…」と言った。会話が久しぶりすぎて舌が回らない。

『可愛いねーお嬢ちゃん。良かったらお兄さんとお酒とか…っておい!まて!!』

男はは何か言ってきたけど全力疾走した。

運動は苦手だけど、持久力と力だけはある。元剣道部で助かった。

そうして都会のような、賑わっているところに逃げるように向かった。


_______________


私はしばらく息を整えながら歩いて、近くの街に着いた。

めちゃめちゃ賑わっている、大きな街だ。人酔いしそう。

周りからは『なんだあの美少女は…?』とかなんとか言われ、内心は喜んでたけど喋れないから逃げるように歩く。気のせいだと思うし。

すると突然私ぐらいの歳の女の子?犬少女?が裏路地から飛び出し、喋りかけてきた。

『おい、そこのキツネ!』

私はびっくりしてつい、「は、はい!?いいですよ!?」といってしまった。

なにがいいですよだ、何の承諾だよと心で自分に突っ込みながら「…あ、えと、ど、どうしましたか?」と言い直した。だめだ言葉がすらすら出ない。

すると女の子が突然身を乗り出す勢いでこう言った。

『私は冒険がしたいのだ!おまえ、強そうだ!私の仲間になってくれ!』と言われた。

「…………へ?」

突然のことすぎて、びっくりした。

仲間なんていやなんだけど、のんびりしたいし。

でも断ったら後々めんどくさそうだし、参加する方法でも聞くか。

「ななな仲間だと!?ど、どう、どうすれば…いいのですか?」

我ながら会話が下手にもほどがある。

そして相手はというと

『私はなにもいらないのだ!仲間になってほしいだけなのだ!』と満面の笑みで喋った。

わーおなんて素敵な笑顔!じゃねぇよ、仲間になる以前にコミュ障だし陰キャだから心配なんだよこっちは!

てかこの世界はギルドとか冒険者とかの登録とか、そういうあるあるとかないのか?ないないなのか?

声を出して突っ込みたい気持ちを抑えつつ「わ、わわわわかわかか、かりました。な、なか、仲間にににな、なななりましょ、う?」

となぜか途切れ途切れで喋った。さすがに直さなきゃなぁこれ。

そして結果的に女の子がぼうけんなかま?になった。

何これ唐突過ぎない?大丈夫?

突然すぎるけど最初の目標の友達ができた。

うーマジで冒険しないといけないの?

二人だけで?こんなタンクトップ少女と部屋着陰キャの謎コンビで?

てかモンスターとか倒すんでしょ?このまま行くのかな、痛そうだしやだなぁ…。

自分の家が恋しい…。食っちゃ寝したい…。

でも弱音を吐いてる場合じゃないね!うん!郷に入ってはなんとやらっていうしね!

というか自己紹介忘れてた!

「あ、そう言えばわ、私はあk…んーコホン、ゆ、ユキだよ!あなたは?」

つい本当の名前を言いそうになった。名前変えたんだったよ危ない。

『私?私はアリサなのだ。アリサ・ナトリム。よろしくなのだ!』

アッサリ自己紹介してくれた。

この子、警戒することを知らないのかな?本名言っちゃうのやばくない?

仲間が増えてよかったけど、この子だけと冒険できるのかな。

私は昔剣道部だったし、うろ覚えだけど剣とかは扱えるよね、多分。

てか使えないと無理。なんかよくある神様補正的なので強くなってないかな。昔兄ちゃんのプリン食べたのは許して神様。だから雑魚スキルとかはやめてねお願い。

てかステータスどうやってみるんだろ?なんもできないし。

まぁ、ゲームじゃないもんね。専用の施設とかあるのかな。

しばらく考え事しながら歩いていると、突然アリサが足を止めて話しかけてきた。

『ユキ!あのね、実は…私は仲間がいるのだ、そいつらも入れていいか?』

え、いやいるのかよ!いるなら最初っからつれてきてよもう。

まぁいいか、とりあえず

「あ、いいよ!」

と生返事で答えておいた。

するとまた裏路地から猫耳の生えた男の子と人間の女の子が飛び出してきた。

男の子は金髪の赤い目でザ・異世界の魔法使いです見たいな格好してるけど、

女の子のほうは、ダッフルコートで黒髪のぱっつんのザ・日本人みたいな女の子だ。なんか私より年下そうなのに、なーんか大人びてるって言うか…私のお母さんを見ているみたいだ。


そうか、この子たちが仲間か。

私より年下っぽいけど、あまり大きな歳の差はなさそう。てか可愛いなぁ。

私は19歳だけどね。ふふん!ほぼ大人なのだよ私はね。

そしてそれぞれ自己紹介した。

『ぼ、僕の名前はレオンと言います。よ、よろしくお願いしますね、狐のお姉さん。』

『私はソラと申します。よろしくお願いします。』

猫はレオン、女の子はソラと言うらしい。

ちなみにソラはどうやら召喚されて私と同じ日本からここへきたみたい。こっそり教えてくれた。

私が日本人ってことがわかったのかな?なんでだぁ?

まぁいいか。

これで本当に冒険ストーリーが始まるんだなーと私は実感した。

辛いだろうけど頑張っていこう。

…あんまり気が乗らないけどね。

はぁ、家が恋しいよう…。

ども、作者です。

不定期に投稿していきます。

まだストックあるから大丈夫ですが、まっじで遅筆なんでね、完結は気長に待っててくださいね。

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