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お祝いの品を贈って、自分たちの衣装も誂えて、見栄があるからとコットは私に豪華な首飾りをくれた。色の濃いサファイヤだ。さすが王様、お金持ち。
「リンネット様、どんな髪型にしましょうか?」
「キュリナに任せるわ」
「あの服でそのネックレスですからね。ちょっと派手でもいいでしょうか?」
髪に描いてくれるが、三つ編みをぐるぐるにして、サイカ姉様が昔作ってくれたケーキみたい。
「かわいい」
「当日一発でできる自信がないので、出立前に練習させてください」
「うん」
キュリナは本当にいい子だ。コットと私にまで恩義を感じて、キュリナが得るべき利益を国で使ってほしいと寄付してくれる。頬紅、髪の形を崩れさせない液、肘や膝に塗るクリームを次々に開発。私の営業の甲斐あって、蒼山からも注文の手紙がくるほどだ。
いつか、キュリナのように困っている人が暮らせる集合住宅のようなものを作りたい。無償じゃない。もちろん家賃はいただく。でも、住む場所って大事だ。そして、自分を理解してくれる人はもっと大切。強がって必要じゃないという人もいる。
私はコットがいてくれて本当に安心する。




