表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私を好きって本当ですか? ~自己肯定感の低い私が結婚したら幸せすぎでした~  作者: 吉沢月見


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/126

90

 今日の手紙はエリー姉様からだった。霧山もう雪が積もっているらしい。


「エリー姉様からリンゴが届いたからパイを作るわね」

 私は言った。


「そなたが? 王妃なのに?」

「王妃だから王のために作りたいの。ちょっとだけね、自信があるのよ。でもあなた甘いもの好きじゃないわね。甘さは控えめにしないと。シナモンは好き? カスタードは?」

「リンネットが作るものならなんでもいいさ」


 人は幸せになるために生きていいのだと思う。わがままになって傍若無人に振る舞えということではない。自分の手の届く範囲で、伴侶に許してもらえる程度に。


 少し焦げたアップルパイをコットはホールごと食べようとして、

「私も食べたいし、アンナたちにもあげたいの」

 と少し険悪になる。


 喧嘩に至らなかったのは、あなたが王様なのにわざわざアップルパイに合う紅茶を買って来てくれたことを知っているから。


 お返しがしたくて私もその店に足を運んだら、その紅茶は、

『王と王妃推奨の紅茶』

 に成り代わっていた。


 いいのだけれど、王と王妃にも秘密はあるのよ。


 私を見れば国民は手を振ってくれるが、私の足を忌み嫌っていることには気づいている。不便なのは私だし、一番迷惑をかけているコットが今のところは嫌じゃないみたいだから私も気にしない。


 今日もコットは花を手に帰ってきた。きっとその花も『王と王妃推奨』になるのでしょう。その辺に咲いている野花でさえも。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ