表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私を好きって本当ですか? ~自己肯定感の低い私が結婚したら幸せすぎでした~  作者: 吉沢月見


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/126

75

『先日の討伐相助かりました。10も歳上のあなた様を兄と思える日は来ないと思うておりましたが、我が軍の兵士が陣地の近い当方にお立ち寄りくださいと伝え際、「妻が待っている故」と帰ってしまわれたそうで、かわいらしいなと感じました。リンネット姉様と仲睦まじいご様子なによりでございます』


 フレディからの手紙をコットがぶすっとした顔で目を通す。

「女みたいな文章だ」


「フレディは顔も母様に似ているわ。他が女ばかりのきょうだいだからしょうがないのよ。でもいろんなことに詳しいのよ。本も好きだし計算も速い」

 しっかりしている部分もある。

「自慢の弟か?」


「ええ。というか、討伐なんて私、聞いてませんよ」

 コットったら、そういう危険なことは私に話してくれないのだ。


 紅山の北側に蒼山の領地と接しているところがあるからきっとあそこに行ったに違いない。そういえば先週、6日ほど留守にしたことがあった。

「賊を追い払っただけだ、そう怒るな。おいで、リンネット」


「今日はだめ」

 とベッドに入って背を向ける。


「なぜだ?」

 怒ってるわけじゃない。だめなものはだめなの。


 それなのにコットがうしろから抱きしめて首筋を甘噛みする。

「だめ。やめて、コット」


「リンネット」

 コットの手を制止したいのに、ずんずん秘部に近づいてくる。

「だめ、血がついちゃう」


 指に血がついて、やっと自分の愚かさに気づいたらしい。

「すまない」

「手、洗ってらして」

「うん」


 コットに羽交い絞めにされても、えいって跳ねのけられるくらい私が怪力になったらいいのだろうか。


「ごめんなさい。一緒に眠るのはいいか?」

 とうんと甘い声で言うのはずるいですよ。


「あなたのベッドだもの、どうぞご自由に」

 生理のときは眠いからもううとうと。


「リンネット、怒らないで。そなたを好きだなと思うと自分をどんどん嫌いになる」

「私は反対だわ。あなたを好きになるほど自分も好きになる。元々の自己肯定の問題かしらね。終わったら言うから。私は短いほうなのよ。エリー姉様なんて10日近くも…」

「リンネット、眠ってしまったのか? そなたの自慢の夫になりたい」

 もうなってるわよ。力持ちだし。そう言ってあげたいけど眠さにはかなわない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ