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私を好きって本当ですか? ~自己肯定感の低い私が結婚したら幸せすぎでした~  作者: 吉沢月見


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 コットは歩幅が大きくて、私を抱えてもびっくりするスピードで歩く。馬に乗っているスピードに近い。


 真夏でも紅山は冷たい緑のお茶。蒼山にいたとき、お茶は茶色で温かい飲み物だった。


「おいしい」

 私が安らぐようにと東屋を作ってはその周りに小バラを整えてくれた。夏だからニワトリのトサカのような花が広がっている。


 暑すぎる日は侍女がうちわで扇いでくれる。今日はそこまでじゃない。

 天気の悪い日は城内で関節を柔らかくするストレッチや筋肉をつける運動をする。


「リンネット」

 コットがひまわりを手渡す。そんなに大きくはないものだった。


「ありがとう」

「川べりにたくさん咲いていた。一緒に見に行く?」

「あの辺りは足元が緩いでしょう? それよりも種になったら持って来て」

「炒って食べるのかい?」

「うん」

「こっちでは子どものおやつだ」

 とコットが笑う。


「コットも小さいとき食べた?」

「ああ」

「私も食べたわ。不思議ね、別々の場所で同じものを食べていたなんて」

「そうだな」

 弟のフレディが足にはミルクが効く、サメの軟骨がよさそうとたくさんのものを集めてくれた。でも私にはあなたという支えが一番合っているのだと思う。コットがいるから、倒れても怖くない。


 温泉と筋トレが私の日課。


 コットはやめろと言うけれど、ハイエツは画期的なマシーンを作ってくれた。

「井戸の原理の応用です」

 と伝えてくれたがさっぱり。


 つまるところ、私の足と石を滑車で吊るし、足に力を込めると石が浮く。

「石に比重が移るときも少し力を込めるようにしてみてください」

「はい」

 これは私にしか使えないだろうか。弱った筋肉のトレーニングにはいいだろう。しかし、時間と経済的に余裕のある人間は少ない。紅山では悪いところは切ってしまう場合が多いらしい。これをきっかけに、切断の前にリハビリという可能性があることが認知されればいい。


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