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私を好きって本当ですか? ~自己肯定感の低い私が結婚したら幸せすぎでした~  作者: 吉沢月見


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 ベルダ姉様が来る前に、私はどうしても見せたかった。私が歩く姿を。


 だからエンカの柵に捕まって、毎日練習。


 どうしても左右一歩ずつで止まってしまう。


「リンネット様、大丈夫ですよ」

 杖を作ってくれたアンナの弟がすっかり主治医。

 医者の勉強中と聞いていたが、医者をしながら様々な地方の医学を学んでいるらしかった。

 あっちでは腹を切るとかそっちでは手をかざして治すとか信じられないことばかり話してくれる。


「なにかに捕まっていないと左足に体重をかけるのが怖くて」

 手に力を込めてバランスを取るから疲れる。


「そのために足に筋肉をつける運動をしているのです。毎日しているのですからあとは勇気だけです」

 馬のエンカも気を使って寄り添ってくれている。優しい子だ。


「はい」

 左足を前に出すときは右足に体重がかかるから何とも思わない。反対の足だと、途端に恐怖心が出てしまう。左足が細いから折れてしまうんじゃないかとか、体重を支えられるのかと脳をよぎる。


 どしどしと私目がけて駆けてくるコットは足を動かすことなんて何も考えていないように思う。


「もういいだろう。ほらリンネット、お昼の時間だ」

 コットは軽々しく私を抱える。コットは王だから、そうなるとハイエツもキュリナも頭を下げるしかない。


「コット、姉様が来る前にもう少し歩けるようになってびっくりさせたいの」

 靴だって外用のものをキュリナが履かせてくれるのだ。


「まだ時間はある」

「来週よ。明日は天気が崩れそうだし」

「休憩したほうがいい」

 コットは私に甘いのだ。せめて城の中のほうが安心と思っている節がある。お城の部屋も廊下もつかまるところがなくて私には不便なの。

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