表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私を好きって本当ですか? ~自己肯定感の低い私が結婚したら幸せすぎでした~  作者: 吉沢月見


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/126

31

『リンネット姉様へ

 幸せそうなご様子、なによりでございます。

 写真、驚きました。紅山はすごい技術をお持ちなのですね。単色でしたが、姉様の婚礼衣装がきれいなことも伝わりました。姉様の幸せな顔を見て安心しております。

 そちらの生活に不便はございませんでしょうか?      フレディ 』


 手紙を送ると日を置かずにフレディから返事が来た。元々、国交はあったから私たちの手紙のやり取りを検閲する者もいないようだった。


 困っていること、多々ある。カトが見つからないの。でもサシャが荷造りを怠るとは思えないし、私が座るくらいの大きなものが見つからないなんて有り得ない。そう書いたら紅山の人たちが悪者になってしまわないかしら。


「また蒼山からの手紙を見ているのか?」

 コットは怒っても困っても同じ顔。眉間に皺を寄せる。


 この人が王様なのに仕事中でも私の顔を見に部屋へ来ることにも困っている。そして私は、自分の時間がありすぎる。だから手紙ばかり読んでしまう。


「ちょっとホームシックなだけよ」

「リンネットに見せたいものがあるんだ」

「なあに?」

 城の裏手に新しそうな建物。


「温泉を引かせたからいつでも入浴できる」

 大きな石を並べた浴槽で、人手がかかっただろうな。


 お湯は赤茶色だった。

「入ってみたいわ」

「うん」

 コットと一緒とは言ってない。明るいから恥ずかしい。コットは私の前で裸になることに抵抗はないみたい。


「北の山から取り寄せた石鹸だ」

 コットの手の中ですぐにそれは姿を消す

「泡立ちがすごいわね。それにいい匂い」

「気に入った?」

「ええ」

 顔を洗うものなのか髪を洗うものなのかわからないけど、コットがざらざらの手で私の体に塗り手繰る。


「膝や腰の痛みに効く泉質だからリンネットの足にも効果があるといいが」

 コットが温泉に浸かった左足を擦ってくれる。やはり、こちらの医者でもお手上げだった。察しがついていたからいいの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ