表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/126

 蒼山は平凡な山です。四季がはっきりしていて水も豊かで平和。それ以外は特徴のないお山です。

 私は父様と三人の姉様、そして弟とそこに暮らしています。私は足が悪いので、乳母やメイドたちに助けを借りて生きている。


 ここではお山ひとつに王が住み、国としてその中の民や集落をまとめている。私たちは自分たちが暮らす山をお山様と呼んで崇めます。


 大きな島の上にポコポコとそれぞれのお山があって周囲を海が囲っているとそうだが、私は海を見たことがありません。暮らしぶりも山によって様々だと聞く。父様から地球は丸いと教わったけれど、私にはちっともそう思えない。


 紅山は温泉が有名で、故に様々な交易も盛んなようです。

 金山はその名の通り金が採掘されます。だからお金持ちらしい。

 東の桃山では多種多様な花が咲いているそうです。

 北の霧山は蒼山からは近く、晴れの日にはぼんやりと見えます。

 他にも私の知っているお山はいくつかあって、きっと姉様たちはどこかにお嫁に行くのだろうとずっと思っていた。


 なぜなら父様が王様で、私たちは姫だからです。私は生まれつき左足が悪く、右足だけなら立つことは可能だが歩けない。だから、私だけはここに残るのかもしれない。20歳にもなったというのに色恋沙汰ゼロ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ