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【過去編開幕】終焉の謳い手〜破壊の騎士と旋律の戦姫  作者: 柚月 ひなた
第一部 第四章 隠された世界の真実

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『幕間 ノエルからイリアへ宛てた手紙』

 愛する姉さん

 イルディリア・フィーネ・エスペランドへ



 記憶を取り戻したみたいだね。


 全てが終わるまで静かに待っていて欲しいけど、姉さんの事だから、静観してはくれないだろう。


 けれど、聖地巡礼(ペレグリヌス)の祭儀も、終着点を残すのみだ。

 もうすぐ僕らの犠牲の上に成り立つ楽園は、正しく形を変える事になる。


 姉さんにも、誰にも邪魔はさせないよ。


 でも、呪詛(じゅそ)(やぶ)ってまで(あらが)おうとする姉さんに、チャンスがないのはフェアじゃないよね。


 丁度、聖地巡礼(ペレグリヌス)完遂(かんすい)を前に、国をあげて前祝いの祝宴(しゅくえん)を開くつもりだったから、まずはその(うたげ)へ招待するよ。


 他国からの賓客(ひんきゃく)を呼ぶつもりはないけど、姉さんは特別だ。

 誰を連れて来ても、何人で来ても構わないよ。


 枢機卿団(カーディナル)……己を(かえり)みぬ、悪辣(あくらつ)(みにく)咎人(とかびと)達を断罪に(しょ)(うたげ)の、特等席を用意しようじゃないか。


 女神が重んじる慈愛(じあい)の意味を都合よく解釈(かいしゃく)し、甘い汁を(すす)俗物(ぞくぶつ)に、女神の代理人として(ほどこ)慈悲(じひ)を、見届けて欲しい。


 僕らを(かこ)牢獄(ろうごく)

 地獄と呼ぶに相応(ふさわ)しい第二の故郷、アルカディア神聖国。


 あまり長くは待てないけれど、聖都フェレティにある教団本部で姉さんの帰郷(ききょう)を待っているよ。



 ノルディエル・ルクス・エスペランド

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