エイレイテュイア
ドロドロしてるので注意
胸糞悪いかもしれないです
私の権能は母から貰った物だった。
女性の一生を司る女神から貰った物だった。
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虹の女神が私を呼んだ。
父の愛人が罰を受けたらしい。
雲の中から顔を出す。
妊婦の出産に立ち会わなくてはならない。
それが私の仕事だからだ。
そうでなければ子は産まれないからだ。
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私の先に女神達がいた。
直ぐに双子が産まれた。
ああ素晴らしいですわレト様!
珠の様な赤子です事!
ゼウスのどの子よりも輝かしいわ。
もっと早くに産まれたら良かったのに。
ヘラ様も酷だわ。でも、もう大丈夫ね。
女神達は嬉しそうに笑う。
私は母に責められた。弟はもっと責められた。
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3年の月日が経った。
あの女が産んだ娘は父に頼み、出産の女神となった。先に産まれて安産だったからだそうだ。
ある日また別の女が産気付いたという。
そして女が私の神殿を訪ねて来た。
女は黒い布を纏っていた。
「どうか娘と一緒に出産を立ち会って下さいませんか」
母性的で優しい女だこと。娘の栄光が自分の幸せなのね。大母神様に言われた通りに父の愛人になっただけの事はあるわ。
「立ち会いましょう」
2つ返事で了解した。
女は安堵した。
さっきまでは取り上げてやろうと思っていた。
気が変わった。
立ち会ってやるが産ませてやるとは言ってない。
その後、とある母子が出産で命を落とした。
アルテミスが弓矢で母親の腹を射た。なかなか産まれず苦しんでいるので、仕方なく殺した。
しかし、殺した事には違いないので、アルテミスの矢は厄災を振り撒く物だと言われ、恐れられた。
レトの出産の時に雲に閉じ込められて、同情して出産に立ち会ってあげたら数年後、職を奪うという恩を仇で返すアルテミスとかいう屑のアンチテーゼの為に書きました。レトも嫌い。自業自得。