その草原を守るため
かなり質の悪い下ネタです。
その発見は偶発的な事故によってもたらされた。
2021年4月1日
ちょうど一年前に起きた事故により、エネルギーの革新的技術が発見されるも倫理的問題により、その研究は封印を余儀なくされた。
事の発端は日本のとある研究所で行われていた時空間移動の研究だった。
多層構造からなる超次元階層へのアクセスを可能とするゲートを次元間の時空隙を超えて開く。そんなSFじみた研究に世間一般は嘲笑し、侮蔑の目を送っていたのだが、原生生物レベルしか通れないミクロなものではあったが2020年5月、ゴールデンな週間中に世間へと悪意に満ちた被害妄想を募らせながら、彼らは開通に成功した。
一気に世間の注目を浴びたものの、その後の進展は芳しくなく、中々ゲートの拡張は上手くいかなかった。そして、2021年4月1日、ついに運命の事故が起きる。
ゲートの開通実験の途中、誤って研究員の下腹部にゲートを開いてしまったのだ。
幸い、命に別状は無かったものの、彼のふさふさに繁ったしものジャングルは一面のスケートリンクよりツルツルになってしまった。
それだけならば、不幸中の幸い、対した被害は無かったと笑い話になったはずが、ゲートが繋がった先、南鳥島より東に1000海里離れた太平洋の公海上にて謎の大爆発が発生、それにより周辺へと押し寄せた津波は関東近縁の太平洋沿岸地域を僅かに襲った。
爆発の威力はTNT火薬凡そ10トンに匹敵するとも、それ以上とも目され、爆発の原因が究明された。
そしてわかったのは、しものジャングルに含まれた生命エネルギーをゲートを通して変換していたのではないかと言うことだ。いくらたわわに繁ったジャングルとは言え、たかがしもの毛、もしゲートを通して研究員そのものがエネルギーに変換されていれば、世界が崩壊するほどの爆発を起こした可能性すらあった。
この事故により、実験の危険性、そして倫理的な観点から研究は封印されたのだ。
しかし、ここで暗躍する者たちが現れる。
秘密結社陰なる草原撲滅団と新時代の紳士が紳士同盟を結成、新たな時代のエネルギー確保を名目として、全ての草原をスケートリンクにすべく暗躍を始めたのだ。
日本政府は草原維持活動を国連に提起し、国連はこれを受諾。
2022年4月1日
ついに、秘密結社紳士同盟の壊滅に向けて、世界は動きだした。
豊かな草原を守るため。
エイプリルフールだから陰謀論が書きたかったんですが、時勢がら自粛したんですが、よっぽど自粛するべきでしたm(_ _)m