表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

粒をならべていく阿弥羅 7




「私がこうして、ゆびで空間を()くと、ほら」


浮遊する音が少女のゆびに絡み、うつくしい真珠として実を結んでいきます。


青濘(ぶね)は、はからずも其れに見惚れました。なんということ。此れから食べようとしている対象に美質をみとめるとは。これじゃあ、喰えなくなるじゃあないか。心中、ひとりごちる鰐でした。


「この様に真珠が創出されますけれども、だけれど無から有に転じているわけではないのよ。


実はね、私はこの行為に(ふけ)(ながら)、『影』が(めっ)していくのをつよく感覚しているのだわ。


影は、『()』とも言えるかしら。


つまり『(セイ)』、()るということの裏っかわに位置する熱量なのだわ。


 また『影の増減』『負の増減』の様なことを意識しない存在体はいないのですよ。


この白野(びゃくや)、にはね」


白野、という語句にひとしおの力が()もったために、それはひときわ大粒の真珠結晶と化したんです。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ