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入店2日目

リニューアルオープンを3日後に迎える時に、元々いた主任をやっていたオッさんが降格になった。


理由は、キャスト、売り上げの下落、職務怠慢らしい。


まあ、あそこまで店にダメージを与えていてここまで降格も無しってことの方がよっぽど異常だった。


キャストとスタッフは、よくデキる。


タイミングと理由なんて掃いて捨てても間に合わない程ある。


基本こういうのは罰金を取られる。50万〜100万だ。


ちなみに俺は、同時期に重なっていたのがバレて250万って事もあった。これに関してはおいおい話していく。




あー、これは俺の物語だった。


天城さんに言われた最初の仕事の一つが、キャストのシフト管理 そして第一関門キッチンだ。


自分の事ながら、よく素人の俺を誘ったもんだと思った。センスがあるのわかったのか?


パルムのシフトは、簡単に言ってしまえば翌2週間分を事前に聞いて少ない曜日に対して交渉し出勤時間の調整をしてキャストに連絡する。


同伴、指名客の来店があれば追加されるし、当欠(当日欠勤)無欠(無断欠勤)の対応もしなければならない。


俺はここで分かった。ルールってのは後付けでできるって事だ。きちんとみんながやればルールなんて作らなくていいんだ。


きちんとやれない奴がいるから、ルールを作らなくてはいけなくなる。大抵原因になる奴は原因が自分だという事に気づかず文句を言っているが。


まあ、平のスタッフにシフトはやらせないはずなんだが。


「俺には、センスがある。」


パルムは20人客が入れば満席だ。 って事は最高でキャストは20人 利益を考えれば18〜19人で回せれば理想的だ。


マイナス営業は、上手くやらないと店舗へのクレームが酷くなり 客が来なくなる。


ただし全員がオープンからラストまでいる事は無い。


昼職の掛け持ちのキャストもいれば、同伴、早上がりなんてのもいる。


当時は「マンパワー表」なんてものをシフト表とは別で作らされ、その日の損益分岐点なんてものも出していた。


当時この辺りのことを3重で知らない俺は、苦しめられた。


1この辺りの人間の人間性


2キャストの嘘


3天気だ。


1に関しては、地方の郊外店だからってのもあるが基本的に男も女も輩だ。元暴ヤンだったとかヤクザの女だとかその類だ


2は、きっと不真面目なスタッフは一度は陥るキャスト寄りになって店の批判をしてしまう事。綺麗なキャストに甘えられたら「そうなのかな?」


「いや、きっとそうだ!俺が守ってあげないと」なんて明後日の方向を向いてしまうスタッフは結構いる。


俺はなかったが、よくヤラレタのは「親の急病」だ。年末年始になると病人が異常に増える(笑)


そして3だ。


雪がパラついている日に、「雪で来れない。」なんて連絡があると雪がほとんど降らないとこ出身の俺は「嘘だぁー」になる。


そのおかげでそのキャストの彼氏ヤクザが店まで乗り込んできた事もあった(汗)



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