底無沼。
嫌だったけど、通夜には行ってやった。
「良かった……な…」
またその言葉だ。
他人事だな。
「忘れられるじゃん。ようやく」
忘れられたらいいね。
僕は小声で言い、その場を立ち去った。
その日は適当な理由をつけて帰った。
教師も薄々気付いているだろう。
僕がいじめられていることに。
自殺だったらしい。
どうしてあいつが先に死ぬんだよ。
しかも自殺?意味わかんない。
死にたいのは僕の方なのに。
自分は人を傷つけて、逃げ出したのかよ。
なんなんだよ。もう。
別に嬉しくもないし。
涙が込み上げてきた。
何で泣いてるんだろう。
自分が悔しくてたまらなかった。
帰り道は、涙でよく見えなかった。
その次の日。
クラスが違う弥栄って言う男に呼び出された。
嫌な予感しかしなかった。
なにしろ弥栄は、学年一強い奴として、周りに恐れられていたらしい。
森田が来るまでは。
弥栄にもいじめられた事がある。
森田と一緒に。
首が引き千切れそうなくらいに痛かった。
予想は的中してしまった。
校内案内でも行った事のない、広い場所についた。
「お前、森田を自殺に見せかけて殺したんじゃねぇだろうな?」
……どういう事だろう。
最初は理解が出来なくて、固まっていた。
「なあ…答えろよ!!」
どうしてそんな答えに行き着いたのか。
たしかに殺したいくらいウザかった。
でも、殺そうとしたところで力負けしてもっと酷くなるだけじゃないのか?
言いたかったけど、唇が上手く動かず、言い出せない。
「……」
やっと言葉がでた。
「僕は…やってない…」
まるで事情聴取されてる容疑者みたい
だった。
「あ?何言ってんのかさっぱりわかんねえな?」
「…もういい。森田の時より酷くしてやる………」「はははははハはは…はは…ハハハ」
笑う事しか出来なくなってしまった。
“助けて”なんて言葉は、いつの間にか僕の辞書から消えていた。
その部分だけ黒塗りで。
また一つ、言葉を失った気がした。
僕はもう逃げられないのかもしれない。
“イジメ”
という、一つの沼から。
2日上げないってだけでめっちゃ上げてないように感じる今日この頃、、、
毎日投稿しようかな、、、午前2時に((
これからも宜しく御願い致します。
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