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六話 思い出と、約束。
少し短いです。ごめんなさい。
時は過ぎて、私と涼ちゃんは年長さんになった。
幼稚園の桜は相変わらず咲き誇り、毎年綺麗な景色を見せてくれている。
字も読めるようになった私は、最近読書ばかりしていた。
読書といっても、本を読むわけじゃない。
それが読書じゃないか、何を言っているんだ、といわれたら返す言葉もないんだけどね。
私は、自分で本を読むよりも、涼ちゃんに読み聞かせてもらう方が好きだった。
愛読書は、花の図鑑。
もうすっかりぼろぼろで、何度も読まれた跡があるその本。
私たちは、桜の場所ばかり見ていた。
それを見て、二人で話したんだ。
桜にも、たくさん種類があるから。
いつか二人で、それを全部見に行こう。
そう、約束したんだ――。
そろそろ中間テストがあるので、投稿が遅くなってしまいます。
申し訳ありません。