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僕のイマジナリーフレンドがおかしい
アーテナは徐々に言葉を理解したのか、次第に顔を紅潮させた。
アーテナがベッドから跳ねるように出るとリクを指差し。
「ばっばばばっかじゃないの!?」
「馬鹿とは失礼な、なんでダメなの?」
「あ、ああああったりまえじゃないの! いきなり私を作ったと思ったら脱げなんてどちらが失礼で馬鹿なのよ!」
もう高校生にもなろうものが目の前の女の子にいきなり脱いでとお願い……捕まるだろうか、いや捕まる。
「でもねアーテナ、君は僕が作り出した妄想の産物のはずだ」
僕だってそれは承知しているし、その上で作り出してみたんだけど。
「はあ、よくわからないけど……でもねいくらご主人様でも流石にそんなことはできないわ」
まあ今は上手くコントロールできないだろうがいつかは脱がしてやろうか。
リクはニヤりと笑った。
「き、気持ち悪い笑顔ね」
「そお? じゃあおっぱい揉ませて」
アーテナまず取った行動は近くの本を掴むことだった。
本を読むために取ったのだろうか。
静かに狙いを定めたアーテナは力任せにリクの腹目掛けぶん投げる!
3秒の出来事である。