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僕のイマジナリーフレンドがおかしい
「ーーきて、ねえ起きてってばー!」
声が聞こえる。
「起きなってばーもー! ほーらー!」
いつの間にか気を失っていた僕は身体を揺らされ目を覚ました。
身体を起こそうとすると身体が痛む、かなりの激痛だった本当。
「痛たた…」
「やっと起きた私を作った? 主人様?」
「ご主人様…か」
いい響きだなぁ……。
僕を起こすためかベッドに女の子が座っている。
どうやら成功したみたいだな! だって設定練ったし!
「何ブツブツ言ってるのー?」
しかしほんと上手くイメージしたままのイマジナリーフレンドだなと感心する。
髪と瞳は光で煌めくルビーレッドで175cmくらいのDカップのお姉さんというのが設定の一部だ。
その通り作れた感じで服装はワンピース。
「ねえってば!」
「うん、じゃ、じゃあ脱いでみて?」
うっわー挨拶なしにまるで変態みたいだ、でも僕の妄想だしべつにいいよね。
イマジナリーフレンドは、人工精霊はあくまで僕の妄想にすぎないし、僕の頭の中にしかいない。
こんなこと決して、現実の女の子に脱げなんて言えない。
とここで自分への精一杯の言い訳。