表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の人工精霊はちょっとおかしい  作者: 桃板ボイン
10/11

私は茅野月 葵!

扉を抜けた先は図書館に来た時と同じであった。


広場があり、そこを囲むように本棚が綺麗に並ぶ。


広場には机もある。


図書館と呼ぶにふさわしい空間であり、部屋と言うには広いがなのだろう部屋だろう。


しかしこの図書館、静かである。


確かに図書館は静かなところだがやはりここは静かである。


言ってしまえば人がいない。


この部屋に彼ら以外の人影は見えない。


見えないが、ひとつの影がそこには潜んでいた。


「今さらなんだけどここは何なの?」


机にいくつか本を重ねたアーテナが素朴な疑問を問いかけた。


「妖精の……」


「名前じゃなくて、ここについては何も説明がないじゃない」


「説明って言われても難しいもん」


リクが本を手に取りながらそうぼやく。


「確かにそうよね、小さな建物に入ったら実は中は煌びやかな空間が広がっていて数多くの本とそれを飾る本棚が綺麗に整列してたなんて」


そこまで聞くとリクは。


「でしょー? 説明が無理なんだよ」


「さらに広場の本棚には目もくれないで扉を抜けるなんて言うんだもん、抜けたらまた空間が広がってるんだもん。ついてけないわよ」


「でしょ?」


「まあいいわ」と話を切り上げたアーテナは両脇に本を抱えた。


二人はいくつか本を両脇に抱え席に着いた。


机の上に積んだ本をパラパラとめくり関連する事項を探す。


「私に関係するってイマジナリーフレンドとか人工精霊ってことよね?」


「そうだよ」


今更だけどアーテナって結構協力的だなあ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ