不思議なクリスマスプレゼント
2014年12月25日
今日はクリスマスだ。
俺には訳あって友達も、家族もいない。
ぼっちな高2で、今学生マンションで一人暮らしをしている。
(まぁ、当然サンタなんて来なかった。)
学校あるじゃん。なんでぼっちなの?って聞かれたりするけど、
確かに少し前までは楽しかったさ、
…俺のいる学校は昨日が終業式で、
みんな正月を実家で過ごすために帰ってしまったんだ。
それ以外もいるのはいるが、
俺以外は皆んな親がいるし、
家族団らんの時をすごしてる。
去年までいた、たった一人の友達は交通事故で亡くなった。
いい奴だったよ、去年も一緒に過ごしたんだ。…今日があいつの命日なんだ。毎年、毎日一緒にすごして、去年のクリスマスも一緒だった。だけど、俺と遊んで別れた直後、俺が見てる側であいつが、暴走したトラックにはねられたんだ。俺のせいだよ。…即死だった。泣いて、泣いて、声が出なくなって、そこから誰とも話してない。それでもやっぱり俺は悲しさを紛らわせようと、一人、街に出たんだ。
いまもあいつが横に居るようで、
悲しくて涙が出た。
神様は酷いものをくれるんだな。
だけど今日は不思議なことがあったんだ。
俺があいつの墓参りの後、
一人泣きながら歩いていたら、
街で、
「今暇?」って知らない女の子に声をかけられたんだ、俺は声が出ないから、スケッチブックに
誰ですか?って書いたんだよ。
そしたら、
「誰でもいいでしょ?」
正味良くない。
だけど悪い気はしなかったし、
どこか行くの?っ書いたら、
「いいんだ、じゃぁ、色々回ろう?私も一人なんだ。」
って言われてさ、
ゲーセン行ったり、お茶したり、
あいつがいなくなってから
初めて、凄く楽しかった。
そしたらさ、
俺は声だしてクスクス笑ったんだよ
そしたら、
「やっとわらってくれた」って、
言われたんだ。
自分でも気付いて、驚いたよ。
で、そのあともゲーセンで遊んで、
ご飯食べて、夜景見て。
近くの高台にある公園でさ、
「今年ももう直ぐ終わりだね。」
って言うんだ。
ちょっと考えたけど、
そうだなって返した。
そしたら、
「君、神様にお願いしたのでしょう?"もう一度あいつに会いたい"って。
いくら神様でもそれはできなかったの。だから、責めて、君の無くした物を返してあげたんだよ。
神様はね。」
最初何言ってるか全然わかんなかった。だけど、なんとなく直感で、
彼女は本当のことを言ってる感じがしたんだ。
どうしてだろうな。
彼女が不意に立って、こっちを向いた時、面影が凄くあいつに似てて、一瞬あいつがいるように見えた。
「これでお別れだね」
俺は、あいつをもう一度見れたって嬉しさと、あいつはもうこの世に居ないって悲しさと、
神様は居るんだって思えた時の感動で泣いていた。
霞んだ目はちゃんと見えなかったけど、キラキラ輝く街はなんとなく慰めてくれているようで、
凄く暖かい感じがしたんだ。
彼女が僕に抱きついた時、
彼女はすごく笑顔だった。
「ありがとう。楽しかった。」
そう言って彼女は僕が目を離した隙に幻の様に消えてしまった。
不思議な体験だった。
だけど、誰がどれだけ否定しようとも、昨日の体験を俺は一生忘れない。
ありがとう。
Merry Christmas
初めて投稿しました。
友達からOK出てんで、
友人の名前を匿名にすると言う条件で一人称で書かせていただきました。
これから頑張ります。