精神的な変化
「ただいま~」
「おかえり~~」
帰ると例のごとく姉が迎えてくれた
「優ったらまた女らしくなって~」
「そ…そんなことないよ!」
また姉はからかってきた…
でも最初のころと比べたら女らしいという言葉に
抵抗がなくなってきている…慣れなのかな?
「お風呂沸いてるから早く入っちゃいなさい~」
そういわれ俺は風呂場へ着替えを持っていった
「この体にも慣れてきちゃったな…」
もう一ヶ月もたったんだよな
もう鏡を見ても目をそらさなくなった
結構胸が大きいんだよな…
肩が凝るんだよな…女って大変だ
でも楽しいな…この生活
男の時よりも楽しいな…女のままでい…
「っ!?い…痛い」
また頭痛が…何なんだ…
「大里さんはそれでいいの?」
「だ…誰だ!」
湯気の向こうには…
「え…?」
あの日会ったピンクの髪の毛の人だった
「ど…どうやってはいってきた!」
「それよりもあなたはこのまま女になるんですか?」
「!?」
俺は…男に戻りたい…と思っているはずなんだ…
なのに…最近の生活になれて、女の生活の方が楽しいと思い始めて…
「なあ、俺はどうすればいいんだ…?」
「それは自分で考えてください」
…冷たい返答だった
「でも、自分が後悔しない答えを出せるように考えぬいて答えを出してください」
そういうと湯気に紛れて消えていった…
「なんだったんだろう…」
自分が後悔しないような答えか…
俺はどうしたいんだろう…
なんだろう…頭が…ふらふ…
「優!優!!」
「ん…あれ…」
気がつくとリビングのソファーで寝ていた
「良かった…目が覚めて」
「私…あれ?」
「もう!優ったらのぼせて~」
あ…私のぼせちゃったんだ…あれ?なんでのぼせたんだっけ?
「ごめんね姉さん。心配かけちゃって」
「大丈夫?ご飯食べられる?」
「大丈夫だよ!食べられるよ」
「良かった~。今日はオムライスよ~」
やった~私の大好物だ!
…あれ?なんだかわからないけど私、何か大事なことを忘れているような…
まあ、気のせいよね!
食事を終えて、私は部屋に戻った
「私の部屋って男っぽい…」
なんでなのかしら…
ガチャッ
「ん?」
歩こうとしたら足元にあったナニカに足をぶつけた
「何かしら?」
私は拾ってそのものを見た
「これは…」
私はこれを見た瞬間、頭のモヤモヤが一気に吹っ飛んだ
「はっ!!俺…今まで何してたんだ…」
そうだ…完全な女になっていた…危ない危ない…
このゲームを見なかったら俺は…
ちなみにこのゲームは妹もののエ○ゲーです
本当に精神が女に染まってきている…どうしよう
…まあ寝るか
よし…あともう少しよ
もう少しであの子は完全に…
やっと私の野望が叶う…
楽しみだわ!!