銭湯に行く(後編)
「ここが女湯…」
俺は今、女湯の浴場にいる
裸の女がたくさんいる。年齢層は様々
ついに入れたよ…堂々と!
女湯って…匂いが全然違うな…
なんていうか…男湯よりも心地よい
「早く席を確保しに行こう!」
まあ…そうするか
「ねぇ、二人って最初どこから洗うの?」
朝霧が突然聞いてきた
「私は…頭からかな?」
「うん!私も頭からだよ~!優は~?」
う~ん…いつも適当な順番だったしな…
「私は体からかな?」
「へぇ~!そうなんだ!」
「あっそうだ!アレはどうやって洗ってるの~?」
「へっ!?あ…あれって?」
「アレだよアレ~わかってるんでしょ~?」
すごいな朝霧…井上さんのいじり方がうまいな
「わ…私は……手で…優しく」
「まあそうだよねぇ~」
井上さんが真っ赤になってる…ちょっとかわいそう
「ねぇ!みんなで体の洗いっこしよっ!」
洗いっこだと!?…朝霧は本当にそういうの好きだよな…
「私は…やる!」
なんか井上さんが張り切っている…珍しいな
「じゃあ順番決めよう!」
結果 朝霧→井上→俺 となった
「じゃあ優は井上さんに洗ってもらったら次に私の背中を洗ってね~」
「了解~」
「じゃ…じゃあ…優さん…洗うよ?」
「うん」
(…あれ?今井上さん俺のこと優さんっていった気が…)
そんな疑問はすぐにどこかへ飛んでいった
シュッシュ…
「…ふぁぁ」
井上さんの洗い方はとても心地よく…思わず声が漏れてしまった
「どうですか?」
「うん//とても気持ちいいよ」
凄い…なんて気持ちよさだ…これが女の子に体を洗ってもらう気持ちよさか…
次は俺が朝霧の背中を洗う番だ
「優しく洗ってね?」
そういい彼女は俺に背中を向けた
なんて白く綺麗な肌なんだ…
思わず見とれそうになった
「早く早く~」
「あ!ごめん」
俺は彼女の体を洗い始めた
ゴシゴシ…
「優~、ちょっと痛いよ~」
「あっごめん!」
そうだ…男の体を洗うのとは訳が違うんだ…
今度はもっと繊細に…
「うん…気持ちいいよ…」
「それは良かった!」
どうやら気に入ってもらえたようだ
「さて!体も洗ったことだし!お風呂に入ろう!」
…やばいな…体が火照ってきた
別に風呂に浸かりすぎたというワケではない
だって考えても見ろ、周りに素っ裸の女がたくさんいるんだよ?
目のやり場にすごく困る(いい意味で)
みんな胸とかを隠していない…まあこの場には女しかいないからな
「あぁ…いい湯だ」
「そうだね~」
すごいな…今隣に年頃の女の子が二人いる…
こんなこと男のままだったら絶対にあり得なかった…
女になって良かったかも…
…はっ!!危なかった
一瞬女のままでもいいとか思っちゃった
だめだ!俺は男に戻るんだ!!
「…うっ」
なんか一瞬頭痛がした…と思っていたらすぐに痛みは消えた
なんだったんだ?
「どうかしたの?」
「いや…ちょっと頭痛がしただけ」
「大丈夫ですか?」
「うん!大丈夫だよ」
こんなことで心配させたくないしな
「そろそろ上がろうか」
「そうだね」
「そうしましょうか」
三人の意見があい、風呂から上がることにした
「ゴクゴクゴク……っぷはぁ!やっぱ風呂上りの一杯はうまいね~」
風呂上りの定番のあれだ
ちなみに俺は牛乳、朝霧はコーヒー牛乳、井上さんはフルーツ牛乳だ
みんなバラバラですねぇ~
「今日は楽しかったね~」
「「うん!」」
……ふふ、うまくいってるようね
このままいけばいずれあの子は…
もうあんなに女に染まってるものね…
次回は若干シリアスです