銭湯に行く(前編)
ある日の休み時間
「ねぇ、明日の夜みんなで一緒に銭湯に行こう!」
と朝霧が突然言い出した
「いきなりだな」
「いきなりですね」
おっと説明してなかったな
俺と井上さんと朝霧は仲のいいグループだ
そして井上さんは和人の妹だ
「なんだっていきなりそんな事を?」
「いや~なんとなく!」
「…だと思った」
まあ朝霧はかなりてきとーだもんな
「そして!女同士の友情を強めるのだ!」
「それ、なんかいいですね」
おお、井上さんが同意した!
女同士の友情か…
「優はOK?」
「うん!いいよ~」
「よし!!じゃあ決まり!」
「優、銭湯行くの~?」
「う…うん」
一応姉にも銭湯に行くことを話した
「そんなに女の裸体が見たいのね」
「はいぃぃ!?」
なっ…いきなりなんてことを
まあ確かにそれもあるんだけど
「ち…違うよ!誘われたから行くだけだよ」
「女湯に入るのね」
「…うん」
「ならもう本当に優は女の子になったのね」
「……」
そうか…俺は女の聖域に入るのか…(前も女子更衣室にはいったが)
本当に…女…
「なら!今日私が本当の女の体の洗い方を教えてあげる!」
「なにいってんだよ」
「づべこべ言わない!」
無理やり風呂場に連れて行かれた
風呂場
「さて!教えてあげる!」
姉さんはかなり張り切っていた
「姉さんは恥ずかしくないの?」
「何が?」
「お…弟に裸見せて…」
目のやり場にすごく困る
大きい胸に、くびれた艶やかな体、か…下半身の………にも
「平気よ。だって今は妹でしょ?」
「う……」
ま…まあ見た目上はねぇ
この構図を見たら誰でも姉妹だって思うよな
「いいな~、私も行こうかな~」
「来なくていいよ!?」
「冗談だよ~」
一瞬焦っちゃったよ…この姉は本当に来かねないからな
「ほらほら~ちゃんとここも洗わないとねぇ~」
ムニムニッ
「きゃあ!?ちょ…ちょっと!どこ触ってんのよ!!」
最近胸を揉まれる回数が多い気がする…
「今女言葉使ったよね!ちゃんと女の子になれてんじゃない!!」
「え?…しまったぁぁぁぁぁ!」
朝霧にいつも揉まれるからいつものように言ってしまった
「もう~可愛いんだから~」
「ちょっ!?もうやめてよぉーー!!」
風呂場に黄色い悲鳴が響いた
「もー疲れた…」
あのあとも胸を揉まれ続けた…胸が大きいって大変だな…
(そういえば世間での俺はどうなっているんだ?)
普通に男だった俺の存在はどうなったのか
行方不明にでもなってるのかな?
ってかいつ男に戻れるんだろうか…
(いよいよ明日は銭湯だ!)
おそらく最高の日になるだろう…
まあ精神は男でも体は立派な女だ!女湯に入るのは合法!やましいことなどない!
そう…今の俺は女!
…最近女の子であることを少しづつ容認していってしまう自分が怖い…
「だぁぁっ!考えててもらちがあかねぇ、もう寝るか…」
余計なことは考えず寝ることにした
そして当日
「あと30分か…」
ついにあと少しで銭湯イベントだ~
どんな格好で行こうかな?まあウニクロの服一式でいいかな
し…下着は…白で行こう
「準備してるの~?」
「ひゃっ!?ね…姉さん!」
頼むからノックしてくれよ…
「いよいよ今日だもんね~」
「うん…そうだけど」
「まあ、年頃の女の子が夜外に行くんだから気をつけなさいよ」
「わかった」
姉さんはそう言って一階に戻っていった
「おっ、もう時間か…」
俺は荷物を持って銭湯へ向かった
…女の悲鳴が普通にでてしまう、なんてこった
「おっ、みんな早いな」
俺が銭湯に着いた時には二人共先に来ていた
「おっ!優~」「大里さん!」
「二人共早いね~」
俺がきたのは55分だった
「私は50分に来たよ~」
「私は40分に…」
「じゃあ早速、中に入ろう」
中に入ると目の前に赤いのれんと青ののれんがある…
ついにこの禁断の赤いのれんをくぐる時がっ!
……
くぐったぞー!
「…なにガッツポーズしてるの?」
「い…いやっ、なんでもないよ!」
つい感動して行動に移してしまった
シュルシュル…
みんな服を脱いだり着たりしてる!
まあここには女しかいないもんね~
女の生着替えですか…興奮する
「大里さん、早くいきましょう?」
「う、うん!」
俺も早く服を脱ぎ…ブラって脱ぎづらい…
そして俺は女湯へ足を踏み入れた!