突然の…
「…よし!飲むか」
俺は恐る恐る薬を飲んだ
…味はなんかいちごジュースみたいだな
「お?」
俺の股間に変化が起きたみたいだ
………
……
…
「股間の膨らみがなくなった…」
おぉ~、なんとか俺は普通の女に戻れたみたいだ!!
…女に戻ったっていうのもへんだが
「これで何とか今日はどうにかなる…!」
時計を見ると12時50分をさしていた
やばい!遅刻する!!
薬を飲むかどうか考えていたらいつのまにか時間が過ぎていたようだ
「うぉぉぉぉぉぉ」
俺は走った…ただひたすらに
「おっそーいー」
「…ごめん」
遅刻した
着いた頃にはもう13時を過ぎていた
「まあ許してあげるよ!さあ!中に入ろ~う」
「…そうだった」
今の俺は女…ということは女子更衣室で着替えるんだよな~
「?早く着替えようよ~」
「う、うん」
周りを見ると、みんな肌を露出して…ない
みんな下に着てきてるんだ…
俺着てきてないよぉ
まあいいや…着替えるか
そして俺は服を脱ごうとした
「…ひぃ!?」
「?どうしたの??」
「い、いや!なんでもないよ」
今、いつもなら服を脱ぐくらいでは何も感じなかったのに…
なぜかすごい感じちゃった…
(…まさか!?)
あの薬にはむ○やくが入ってたんじゃ!?
あの姉ときたら…
帰ったら問い詰めてやる
「優~早く早く~」
いつの間にか朝霧は着替えを済まし、水着姿になっていた
俺も早く着替えないと…
肌をできるだけ刺激しないようにそっと着替え―
「ひゃうっ」
肌敏感すぎるだろ…
そしてなんとか俺は着替え終わった
「早く行こう!」
「うん」
「結構すいてるんだな…」
夏休み中だし混んでいるかと思っていたが、意外とすいていた
「よぉーし!泳ごう!!」
ドボーンッ!!
「はやっ!?」
いったそばから彼女はプールに飛び込んだ
行動力がすごいな
「まあ俺も適当に…」
おぉ!冷たい…気持ちいいな
でも薬のせい(?)でいつもよりくすぐったいな
まあ俺も泳ぐか
「……んっ…」
いつもより水の抵抗力が強い……そうか、胸が大きい分
抵抗力も大きくなっているのか
「…ぷはぁっ」
なんとか25メートルは泳げた…良かった
「…あれ?朝霧??」
そういえばあいつ泳いでいったきりどこいったんだろ?
……ブクブク
「捕まえたぁっ!!」ガシッ
「!?ひゃぁっ」
油断していた…まさか近くに潜水していたとは…
俺は胸を鷲掴みされていた
…って今はマズイ!
あの薬のせいで体が感じやすくなってるのに
「ちょっ…やめっ!…ひゃぅ…」
「ふふふ…ここが感じるの?」
だ…だめだ!?へそはまじでやばいよ…
「ひゃぁぁぁっ!!」
な…なんだこの感覚…頭が真っ白になっていく
「…あっ。ゆ、優?」
突如朝霧の手が止まった
「……ふぁぁぁ」
「だ…大丈夫!?」
「う…うん。大丈夫、ちょっと頭が痛くて」
「ご…ごめんね?やりすぎちゃったかも」
「いやいや朝霧は悪くないよ、ほらまだ時間あるし遊ぼう?」
「うん!!」
その後2時間くらい遊んで解散した
楽しかったなぁ
さて帰るか…
「ただいま~」
「ふふふ…あの薬を飲んだのね?」
「姉さん!?」
玄関に入るとなぜか姉さんが仁王立ちしてこちらを見ていた
「そういえば姉さんこの薬にむ○やく入れてなかった?」
「え?よく気づいたね~」
「そりゃ気づくよ!!大変だったんだから」
着替えのときどれだけ苦労したことか…
「この薬を飲んだ、ということは…」
「ということは??」
「三日間で決めなければならない…男・女どちらで生きていくか」
「…え!?」
どういうことなんだ?
「ふふふ…あの薬を飲むと、三日後、なりたいと思った性別になれるという
すばらしい薬だよ~」
「そんな薬があるなら最初から出してよ~」
「まあまあ落ち着いて?でもこの薬を使って性を変えたら、
もう二度と性を変えることができないんだよ~」
「いや別にいいよ。男にもど―」
「いいの?もし戻っちゃったら今の友達ともう遊べなくなるんだよ?」
………あ
もし俺が男に戻ったら
井上さんや朝霧とももう遊ぶどころか会えなくなるのか…
どうすればいいんだ
「まああと3日考える猶予があるから~」
俺はどうしたいんだろう…