解毒薬ができた!?
俺たちは祭りが終わった後、一泊した
この一日は俺の大切な思い出になるだろう
「お世話になりました!」
「なんだ、もういくのかい」
「はい。列車がなくなってしまうので」
列車のために何時間も待ちたくないしな…
「じゃあね!優、また会おうね~」
「うん!またね、未来」
多分この姿ではもう会えないと思うけど
「じゃあ優!行くよ」
家に着くときにはもう15時だった
…やっぱ遠いんだな
「優~楽しかったね!」
「あ、うん!」
未来…可愛くなってたな~
「帰りも疲れた…」
まったく、すごく長い道のりだったよ
男の体だったらまだましだったものの…
「そうだ、姉さん解毒薬はできたの?」
まあ、どうせできて―
「あ、できてるよ」
「はぁ…やっぱりできてな…え?」
今なんて言った?
なんか、できてるって聞こえた気が
「だから~できてるよ?」
「うぇぇ!?」
「夏休み前に完成してたんだ~。今持ってくるよ」
まじか!!
「やっと男に戻れるんだ…」
思えば長かった…春から女にされて、もう3ヶ月も経ってたのか
「はい、持ってきたよ~」
姉さんが持ってきたビンには、紫色をした、見るからに怪しげな薬が入っていた
「…これって、本当に飲んだら男に戻れるの?」
「戻れるよ~?」
う…
「飲まないの~?」
「わ…分かったよ!飲むよ」
俺は意を決してこの怪しい薬を飲んだ
…う、まず…い
意識が遠くなった
「う…ん」
気が付くと夜だった
あれから気を失って…
「そうだ!あそこは!?」
俺はあそこに手をやった…懐かしいあの感触!
「やったー!男にもど―」
でもおかしい…髪が変わっていないような…
俺は恐る恐る鏡を見た
そこには股間が膨らみ、黒髪ロングの女が居た
「一部しか戻ってないじゃないかぁー!!」
投稿大幅に遅れすみません
そろそろ物語も最後に近づいています