長い一日 後
「…んっ、あれ?私…」
なんだ…俺いつ寝たんだ?
「あっ、目が覚めた~?」
「…なにが起きたの?」
なんか未来にすごく胸揉まれたことは覚えているんだけど…
「あまりの快感にしっ……き、気絶してたんだよ~」
「そうだったのか…」
「あ、あと少しで祭り始まるから準備しといてね~じゃ…」
「ちょっとまて」
そういい俺は逃げようとした姉を止めた
「未来に何飲ませたの?」
「甘いジュース~」
「ふざけないで!真面目に聞いてるんだよ!!」
ここは話を流されないようにいつもより強めに言った
「く・す・り・だよ?」
「薬?それって俺に飲ませたのとおなじのか?」
「さあ?どうでしょう」
「真面目に答えてよ!!」
くそっ、やっぱ姉さんは簡単に口をわらないな
姉さんと言い争っていると襖を開け、未来が部屋に入ってきた
「あの…準備できましたか?」
未来は振袖姿だった
可愛いな…昔と違って色気がある
「おっと!準備するの忘れてた!優!これ着てみて」
そういい、姉は青い振袖を持ってきた
「懐かしいな~、私昔着てたな~」
「…えっと、それは誰が着るの?」
「もちろん優だよ?」
「ですよね~」
まあわかりきっていた事だったのだが
「…うん!できたよ~」
姉さんと未来が手伝ってくれたおかげで何とか着れた
…結構着る工程が複雑で大変だったよ…
「ほら!優も鏡で見てみなさい!」
鏡には、少し頬を赤く染め、立っている黒髪ロングの子がいた
「これが私…?」
予想以上に似合ってしまっている自分がなんとも言えなかった
「うん!優似合ってるよ~」
「ほら!さ、さっさと祭りにいこう!」
俺は少し照れたことを隠すように早く祭りに行くことを催促した
祭りは近くの公園で行われていた
…近くって言っても山をくだらないとないわけで片道20分かかる
公園とはいえ、なかなかの盛況ぶりだった
「優さんは盆踊りするのですか?」
「う~ん、なんか恥ずかしいな」
盆踊りなんて小学生のときにしかやったことないしな
「さて、何をしようか」
金魚すくいでもやるか…いや、今まで一匹もすくえた事ないしな
射的…この祭りには出店していないのか!
まあ一旦落ち着いてわたあめでも
…しばらく見ぬ間に値段が高騰してるだと!?
「あ、あのっ!優さん」
考え事をしていると未来が走ってきた
…いつの間にやらどこかへいっていたようだ
「これあげます!」
といい、りんご編めをくれた
りんごあめか懐かしい…昔よく食べたっけ
「ありがとう!未来」
俺たちは近くのベンチに座り、夜空をながめた
…ここの空ってこんなにきれいだったのか
「あっ、そろそろです」
「えっ?」
ヒュ~バン!ババン!!
空を見ると花火が上がっていた
「お~、きれいだ」
こんなきれいな空で花火が見られるなんて…
俺たちは花火が終わるまで空を見上げ続けていた
だいぶ投稿が遅れました…すみません