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俺と姉と謎の薬  作者: らいか
11/21

来たる夏休み

「もうすぐ夏休みだ~」

「やった~」「ぃよっしゃぁぁぁ!!」

「待ってました~」「早く来てくれ~!!」

教室に入るとこんな感じでみんな騒いでいた

まあこれくらい盛り上がるよな…

俺も中学だった頃、みんなはしゃいでいたもんな…

「おっ!優~おはよ~」

朝霧さんがそういってうしろから飛びついてきた

「うわっと!」

すると彼女の胸が背中にあたり…柔らかい

「朝霧~、不意打ちとは卑怯じゃないか…喰らえ!」

俺は彼女をくすぐってやった

「ちょっ!?優!!?あっ///そこはっ//…やぁぁっ///」

すごく甘い声を出していた

…ちょっとやりすぎたかな?

そう思ったのでくすぐりをやめてあげた

「うぅ…はぅ」

彼女は静かになった

「ごめんごめん、やりすぎちゃった」

「んもぅ~ひどいよ~」

彼女の顔は真っ赤になっていた

うわ…めちゃ可愛い

「う~、こうなったら!倍返しだ!」

「えっ?」

俺は油断していた。すっかり静かになっていたから何もしないだろうと

思い込んでいた

だが彼女はそんな女ではない!

やられたことはやり返しそうな人だ!!

「こちょこちょこちょ~」

「ちょっと!//そこはむねっ//なに揉んで//やめっ//きゃっ//」

文字通り倍返しだった

「も、もう///許し///て//?やぁぁ//」

「やだ~許さないぃ~」

…もうなんか違う快楽に目覚めそう…

先生が入ってきた

「ふう、今日はこのくらいにしてあげる~」

た…助かった!

「でも優が攻撃してくるとは…ノリが良くなってうれしいよ~」

「それは…どうも…」

まだ体が熱い…


「さて、とうとうあと3日で夏休みだ!」

「「「やったぁ~~~」」」

教室のみんなが歓声をあげた

「あと3日、気を引き締めて行動するように!」

「「「はい!!!」」」


「良かったね~夏休みだよ?」

「本当に長かったよ~」

今俺は朝霧と井上さんとで帰っている

もうすっかり馴染めている

もう二ヶ月もたったのか…

…和人どうしてるんだろ

今日は水曜日か…もしかしたらゲーセンにいるかも!

「じゃあまた明日~」

考えていたらいつの間にか分かれ道にきていた

「大里さん?どうしたの?」

「い、いやなんでもないよ!ちょっと考えてただけ」

「そうなの?あっじゃあまたね~」

そして井上さんとも別れ俺は家に帰った


「ただいま~、…あれ?」

いつもなら姉さんが出迎えてくれるが今日はでてこなかった

出かけてるのか、まあいいや

さて、今日はワンピースでいいか…

髪型は…俺が好きなツインテールで!

えっと…まあ500円でいいか

「じゃあいってきます!」

って今は誰も居ないんだった!いつものくせで言ってしまった


そして徒歩10分でゲーセンにいった

「えぇっと、たしか格ゲーの…お、いたいた」

いつものように白熱してるみたいだな

俺もやるか…

あたりを見渡した…すると一席あいていた

やったついてる!

その席に向かおうとすると横から男が走ってきた

ドンッ

「うわっ」

…痛い

「ってぇ~なぁ~、何処見て歩いてんだぁ!?」

「す…すいません」

うわ…めんどい人だ

「謝ってすむ問題じゃねぇんだよ!!けがしちまったじゃねぇか!!!」

すごい剣幕だ…え?なんで俺震えてるんだ??

「す…すいま」

あれ?俺泣いてる…なんでなんだ

「だーかーらぁ!!慰謝料払えよ!!!オラ!!!!」

「ひっ…」

何も言い返せない…心まで女になったのか?

「泣いて済む問題じゃねぇんだよぉ!!!」

そういって男は思いっきりゲーム台を蹴った

ドォォォン

大きな音がして、周りの人が一斉にこちらをみてきた

「ふぇっ…ご…めんなさ」

もう泣きすぎて思うようにしゃべれない

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

ただそれしか思えなくなってしまった…

「だから泣いてんじゃねぇぇ…うがっ!?」

男は誰かに顔を殴られ吹っ飛んだ

「誰だぁ!?」

男を殴ったのは…和人だった

「てめぇ…何女脅してんだよ!!!」

「うるせぇ!ぶつかってきた女が悪いんだよぉぉ!!!!」

「これ以上言うなら警察呼ぶぞ!」

そう和人がいうと男は少し驚き

「ちっ、覚えてろよ!!」

そういい残すと男は帰っていった

「大丈夫?…あっ、君は」

「だ…だい…じょっ」

大丈夫といいたいけど思うように口がまわらない

「よし、俺が送ってくよ」

俺はうなずいた


「先ほどはありがとうございます」

「いや、お礼なんていいよ!それより本当に大丈夫?」

すごい心配してくれている…やさしいな

「はい、大丈夫です…」

「そうだ!侑斗は帰ってきたかな」

どうしよう…侑斗は俺なんだけど…

もう嘘はつきたくない!

「じ…実は、私が侑斗なんです!!」

は…話しちゃった!

「……え?」

まあ当然の反応だよな…

「どういうこと?」

「私が侑斗ってことです」

「??」

物分りが悪い奴だ!…逆の立場だったら信じてあげてないだろうけど

「じゃあ証拠いいますね!エロ本は勉強机の一番したの引き出しの木の板の下」

「…!?まさか…本当に侑斗なのか!?」

信じてくれたようだ

「だから最初からいってるだろ?」

「でもお前男だったよな」

「女にされたんだよ。姉に」

「えぇ~!?」

こんな感じで久々に親友と会話していた

「俺、高校ではどうなってる?」

「えっと、海外に転校したことになってる」

「はい!?」

なんかすごいことになっていた

…でも良かった。失踪とかじゃなくて、多分姉さんが手をまわしたのか

「今お前は中学にいってるのか?」

「そうだよ」

「じゃあ裕美が言ってたのはお前のことだったのか!」

裕美とは井上さんの名前である

「じゃあお前は銭湯、女子更衣室、女子トイレにはいったり、女子のプール授業にでたと?」

「そうだよ」

「うらやましいなぁ~!」

「すごいだろ?」

「ちくしょー!いいなぁ」

前と変わってないな…安心した

「よし、じゃあな!侑斗!」

「おう!」

そして和人と別れ家に帰った

なんかすごい一日だったな…まああいつは元気そうだったし…安心した

やばいな…心も女になってきている…いつもなら反抗できたのに

ただ泣くことしかできなかった…

夏休みが近い…ちょっとだけ楽しみ

花火みたり花火みたり…

とにかく花火が見たい!!!!


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