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学園編第二話 物語開始はいつ?

それは、今日です。

物語は、突然始まるもの・・・


「ここかァ・・・へへっ、勝たせてもらうぜ」






―――――――――――――――――――――――――――――――――――






「・・・あ、白川先生、おはようございます!」


「あ、おはよう西京君。今日も元気だね」


「元気じゃないと毎日が勤まりませんから、な!」


「お、それじゃ今日も勉強頑張れ」


「わ、わかってますよ、な」(−−;)


例の夢を見た日から数日。その間、みんなの身には特に何も起きなかった。


なお、例のアザだが、圭は眼帯、直也は手袋、空は絆創膏で隠す事にした。






「おはよー」


「お、圭。おはようなんだぜ」


「あ、圭おはよう。今日も元気そうだね」


「元気じゃないと色々大変だから、な」


西京圭はいつものように学校に登校し、先に来ていた本田直也と波畑柊と挨拶を交わしていた。


そのまま机に荷物を降ろすと教室を見渡す・・・






「ってやっぱり宿題やってなかったか、な・・・」


「気にすんなっ、集中途切れるからっ!」


「朝の時間に終わらせんと俺の命≪サッカー≫が無くなる!!」


「全然わかんねえ!! 圭教えてくれ!!」


「俺、バレーの練習あるから無理、な!!」


そして話しかけたのは銃王海、倉野映、半田諒の三人。映はたまに、海と諒はほぼ毎日宿題を学校でやっている・・・


家でやらない三人は、朝の会の前の時間にやるため毎日一番に登校している。


・・・この二人の不思議な点はどんなに時間がやばくても写したりはしない所である。






一方、その頃グラウンドでは・・・






「うちの右手が真っ赤に燃える!!」


「熱くなれよおおおおおおおお!!」


鳴海輪と本田克己の二人が熱血野球とでも言えそうな事をやっていた。


「あの熱血バカ共は何をやっているんだ・・・」


「き、気にしちゃだめ・・・じゃないのかな・・・?」


勝生沙羅、本田風香の二人はそれを遠目で見ていたのだが・・・






「うおおおおおおおおおおおお!!」


思いっきり克己が打ったボールが・・・











「ん、何だよあれはぁ【ゴン】がはっ・・・」


「何か飛んで来たんですけどぉ!? 友大丈夫かぁ!?」


水泳の朝練(朝の練習のこと)をしていた水樹友・音武守の所に飛んでいき、友の額に直撃した。


「思いっきり当たったッスね・・・」


「先輩大丈夫ですか!? って気絶していますね・・・」


そしてそれを目撃した陸上の朝練中の時原成・折原空につれられ保健室へ・・・






「・・・友が克己の打ったボールに当たって気絶した気がする・・・」


「貴方はテレパシーかなにかですか!?」


一方、教室に居る黒石謎は見ていないのに友に起きた出来事を当て、見ていた天川拓海にツッコまれていた。





「おはよー」


「けー、ちょっと遅くないー?」


「それよりも圭、あの二人止めてくれない?」


「って、あの二人またかよ、な!?」


一方、バレーの朝練のため体育館に来た圭は高坂流と神音竜と話した。


竜が「あの二人を止めて」というのは・・・






「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」


「無駄だぜこんにゃろう!!」


「お前等毎回思うけど何をやっているんだ、な!?」


バレーボールを打ち合いまくっている藤原翔と相馬順一の事である。


しかもどちらも能力を使っているらしくコートがボロボロである・・・






「あんのバカ共はなにをやっているんばい・・・」


「気にしちャ駄目じゃねェか?」


「あたいでもあれは止められないなぁ・・・」


そしてその様子を、体育館のとなりにある武道場から吉田梨奈・雲中新・竜雅悠の三人があきれた様子で見ていた。






「・・・ありゃ澪じゃん、何やっているんやろか?」


「本当だな・・・呪歌の練習っぽいぞ?」


一方、成・空と同じく陸上の朝練をしていた加藤絵里と折原和は、学校の裏のほうに福島澪がいるのを発見した。


「ふぅ・・・毎日練習しないと何が起こるかわからない・・・」


「澪、がんばれ!」






そして、ここまで出てこなかった西京弘は・・・






「やばっ、寝坊した」


寝坊したらしく、自転車を一生懸命こぎながら学校を目指していた。


といってもまだ時間は沢山あるためそんなに飛ばさなくても良いのだが・・・






「はやく行かないと・・・って、え?」


途中、学校方面に行く通行人を追い越していったのだが、弘は少し気になった。


見るからに不良と言える人だったのだが、弘が気になった理由そこではない。











(・・・今、首元に圭達と同じEの文字が無かった・・・?)


その首元にEのアザが見えたからだ。











―――――――――――――――――――――――――――――――――――






「ふう・・・(学校に)着いた・・・」


「あれ、弘やんけ、おはよな」


「いつもよか遅いな」


「あ、おはよう絵里と和。今日寝坊しちゃって・・・」


朝練から帰ろうとしていた絵里と和に会った弘は、白川孝に例の不良のことを話すため職員室に向かっていた。


だが、その直後・・・みんなが朝練から教室に戻った時、例の不良が校内に入ってきた。


「ほう・・・三人も気配がありやがる・・・こりゃ当たりだなァ」


「ちょっと、君は誰なんだ? 勝手に学校に入らないでくれるか?」


朝の挨拶当番である教師が不良を止めようと話しかけるが・・・











「オレさま? オレさまは・・・神だ」


と言うと、教師が突然倒れた。


そして、宮風学園の中等部全体を包むようにバリアのような物が広がった・・・






「・・・ん、何だあれは、な?」


そのバリアは圭達のいる教室からも見えた。


だが、起こったのはそれだけではなかった。











「って、おい、大丈夫か!?」


「ちょっ、だいじょう・・・きゃああああああああ!!」


突然クラスの大半が倒れた。それだけではなく心臓が止まっていた。


「!? DOAG以外のメンバーが倒れているんだぜ!?」


「・・・!? ってことは空ちゃんがやばいっ!!」


直也の言うとおり立っているのはDOAGのメンバーのみ。その言葉に映は一年唯一のDOAGである空の元に向かう・・・






『連絡します、今意識があるものは至急体育館まで移動してください、繰り返します・・・』


教師で唯一残った白川孝。彼からすると弘から不良の話を聞いた直後にこの事件が起こったのである。


「・・・よし、西京さんも行くよ」


「はい、先生・・・(一体何が・・・)」






「空ちゃんいるかっ!?」


「せ、先輩!?」


一年はやはり、空を除き全員が倒れていた。


空は半分放心状態で座り込んでおり、映が来るまで全く動いていなかった。


「大丈夫だ、和も多分生きている! 早く体育館に行くぞ!!」


「は、はいっ、先輩」











「・・・やっぱりDOAG以外は誰も来ていないか・・・」


「先生一体何があったんだぜ!?」


「先生にも分からない・・・だけど、西京さんが首元にEのアザがある人を見たらしい・・・」


「・・・ちょっと待ってください・・・まさか・・・」


体育館に集まったのはDOAGの28人のみ。高等部には連絡がつかないらしい・・・











「・・・やっと見つけたぜェ・・・さあ、本をよこしな」


そして、体育館にあいつは現れた。

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