ブラックギルドを追放されたおっさんは最強投資家となりギルドを買い取りざまぁする

「レオンハルト！　貴様にはこのギルドから出てってもらうぞ！」
ブラックギルドで20年間、ひたすら耐え忍び働いてきた事務員、レオンハルト。
彼は不当な扱いにも耐え、真面目に職務をこなしてきた。
しかし、ギルドマスターに就任した同期のグレッグから「無能」と罵られ、理不尽にも解雇を言い渡される。

――――だが、グレッグが知らないことが1つだけあった。

レオンハルトは事務員の仕事の傍ら、情報収集のためにコツコツと投資を続け、王都に自分だけの巨大な投資銀行を築き上げていたのだ。

レオンハルトがいなくなったブラックギルドは急速に没落していく。
そして、崩壊寸前となったグレッグは最後の望みをかけ、王都の大手投資銀行に融資を求めに向かう。
そこでグレッグが再会したのは、まさかの人物。

――――かつて自分が追放した、冴えない事務員のおっさん、レオンハルトだった。

彼の人生のすべてを奪った元上司のグレッグに対し、レオンハルトは静かに告げる。「お前のギルドは潰れる」と。
これは不当な追放を乗り越え、隠された才能を開花させた男の爽快な復讐劇。
そして、彼の側に寄り添う元同僚の女性秘書カレンとの新しい人生の物語。