《地方新聞》朝刊:■■■■年■月号/第■■■号
【特集】失踪者、ついに300人超え 〇〇山地で何が起きているのか?
記者:■■ ■■
3ヶ月以上前から続いている〇〇山地周辺での連続失踪事件が、
ついに深刻な局面を迎えている。
地元警察が明かしたところによると
今月だけで新たに307人の行方が確認できなくなり、
累計失踪者数は665人に達した。
目撃者がいない、遺留品もない、携帯電話の通信も途切れたまま。
もはや、最初から存在しなかったかのように消えていく。
「最初は登山者が遭難しただけかと思っていた。
でも、今では高校生や住民まで突然消えている。
街が静かすぎて怖いんだ」
そう語るのは、山地麓の〇〇町在住の女性。
市議会では対策本部の設置もされ、毎日議論されているが、
一向に解決の糸口が見えない。
さらに、今月中旬からすでに病院・コンビニなどのスタッフが不足し始め、
街機能の一部が停滞している状況だ。
「このままでは、街そのものが飲み込まれてしまう」。
そう語るのは地元の観光協会の代表だ。
ただの自然災害や遭難事故とは思えないこの現象。
そして、私達新聞社には数多くの謎の手紙が送られてきている。
「急に消えて心配をかけてすみません。
ところで、あなたもこちらに来ませんか?
心の整理に最適な場所です」