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Elatic Library(静電図書館)  作者: わとし
探査記録簿ver.2
5/12

探査記録VOL.4「排除」

記録者:C−19203

    装備:脳内装着型音声記録装置


補足:

前回および前々回の探査では

「静電図書館」

に関する明確な情報を得ることができなかった。

どうやら、この空間では情報を間接的に知ろうとする者に対して

何らかの干渉を行っている可能性が高い。

我々は改めて、この「図書館」について

知るきっかけとなった最初の資料

例の匿名の手紙を読み返すことにした。

そして、我々の目に、一つの文章が目に留まる。


「そしてこの空間は「ルール」いや、

 「意思」といった方が適切であるであろう「何か」を持っており、

 守られなければ、空間そのものが怒るということ。」


この「何か」とは何か。

その答えを探るため

普段から悪い行動が目立つCクラス職員(C-19203)

の異常空間への単独投入を決行。

なお、音声による操作や干渉は

本来の行動に影響を及ぼす可能性があるため、

今回は受信専用とし、C-19203の行動および発言を記録する形を取った。

調査員:

はあ……まったく、


なんで俺がこんな山奥に来なきゃならねえんだ。


俺様にふさわしいのは


もっとエキサイティングでクールな任務だろ


全くよ。


あいつら(SAIM)の嫌がらせだよな、絶対。


行方不明者も結構出てるらしいじゃねえか。


……ここで死んだら、ほんと笑えねえな。


(しばらく無言、足音のみ)


調査員:

ここら辺か……?


メモによれば、この辺を適当に歩いていれば――


(ザザッ――ノイズ)


調査員:

……うっ!? ここは……?


(数秒間空白)


調査員:

ああ、入ったのか。


噂の通路だな。


本棚だらけだというのに、意外と本が少ねえな。


(足音)


調査員:

お、あったあった。


(バチッ!)


調査員:

ッ!?


なんだ、今の静電気……。


マジ生意気な本だな。


(バンッ!! 本を床に叩きつける音)


???:

やっぱり、お前もその程度なんだな……


調査員:

は?なん――


(ザザザザザザ……)


(ノイズが一気に強くなり、直後、音声が途絶えてしまう)

補足:

C-19203は、その後連絡が一切途絶え、帰還しなかった。

探査機器・音声装置は回収できておらず、座標上も消失している。

今後の調査も慎重に行っていく予定だ。

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