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Elatic Library(静電図書館)  作者: わとし
探査記録簿
2/12

調査記録VOL.2「調査員の失踪」

記録者:B−1089

    装備:音声記録装置


注意点:この情報は探査時に収集した音声データをまとめたものと思われる。


補足:

とあるメール(探査記録vol.1)が届いたのは、午前十時を少し回った頃だった。

そのメールにはとある図書館に行った記録が書かれてあった。

発信者の記録は存在せず、メールサーバー上には痕跡すら残されていない。

発信源探知の結果、そのの記録は◯◯山地の奥から送信された可能性が高いとされた。

〇〇山地、これは最近起こった

原因不明の地盤の盛り上がりによってできた山のことである。

そして、我々の経験上から、これは時空間異常である可能性が高いと判断されたため、

応急的な対応として、Bクラス調査員を派遣することにした。

記録に登場する「リリア」という少女や、異常空間の存在が事実であるならば

まだその兆候が残っているかもしれない。

あるいは、そこが入口なのだとすれば――

「はぁ、こんな山に来るなんてな」


 彼は今、Bクラス調査員としての責務を果たそうとしている。


 しかし、時空間異常と言ってもあんなメモ書きしか情報はない。


 こんなので本当に大丈夫なのだろうか。


 そんな不安にかられながら、


 返事のない音声収録装置に状況を説明をしながら


 山の中を探索していく。


 すると突然、B−1089が立ち止まり、


「あれ?なにかあ――」


 と、何かを話しかけた。


 次の瞬間、ガガッという謎の音声が入る。


 そして、音声収録装置が投げ捨てられ、


 彼の音は完全になくなってしまった。

補足:

SAIM中央監視局において音声監視を実施していた幹部陣は、

これは潜在的危険性を有する異常事態と判断し、

現地に対する調査体制の強化を決定した。

これに伴い、

◯◯山地周辺にて発生している

連続失踪案件との関連性も高いものと見なし、

情報収集及び関連性の分析を進行している。

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