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遊霊船

作者: ともろ

最近の町酒場では、近海に出るという噂の幽霊船の話で持ちきりの様子だ。金銀財宝が眠ると言われ、海ヤクザ達は声を荒らげ豪語する。幽霊船は俺のものだ、と。

16歳の男は、噂話を聞くや否や、鞘に携えた剣を邪魔に思いながらも、冷静だとは思えず、最後の一杯を飲み干すと、声も返さないで走り出した。

砂浜に着いた。陽はまだ高いと言うのに、人は誰も見えない。男は海しか見ていない。冷静ではない。水平線の東の方に、幽霊船が見えた。その幽霊船は、男のいる砂浜に辿り着くと、そのまま座礁した。男が幽霊船に入ると、陽は沈んだ。甲板から探したが、そこには何もなかった。ずっと探すが何もなかった。いつ気が付いたのか、なんで気が付かなかったのか分からなくなったが、船の底はなかった。気づくと船は動き出していた。

水平線の西の方に、幽霊船が見えた。

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