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きみとあなただけの教室  作者: ぐれこりん。
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第23話 WhoTuberになろう

初日のテストが終了し、お昼過ぎ雲母と天使 。


雲母

「ご馳走になります♪」


PARIPARITully'sでコーヒーとワッフルをつまみながらスマートフォンをいじっていた。すると天使がふと零す。


天使

「あ〜。Fチューバーになりてぇ〜」


雲母

「うん?」


雲母聞きなれない単語が天使から発せられたのと思えばスマートフォンをいじる手が止まる。天使はチラチラ雲母の方を見ている。


天使

「ねぇ雲母、私と一緒にFチューバーになってお金を稼ぎましょうよ」


雲母はまたかとため息を吐く。しかしFチューバーとやらが何かわからない為一応に話を聞くことにした。


雲母

「えと、先輩? Fチューバーってなんですか?」


天使

「え? Fチューバーよ。知らないの?Future WhotuberのFチューバーよ。今人気なの知らないの?」


雲母

「ああ、フーチューバーなら知ってます。動画サイトで動画を投稿する投稿者ですね。そのフューチャーってのはなんなんです? 未来的?」


天使

「3Dモデルを動画に写して動画撮影するの。成功したらバリバリジャンジャン稼げるのよ」


雲母

「…またそんな美味い話が。そう簡単には上手く行きませんって」


雲母は肩を竦めて口をへの字にした後、コーヒーを1口啜った。


天使

「いやいやそんな事はないわ。ちゃんと毎日動画投稿すればチャンネル登録者数が増えて簡単に収益化出来るんだから!」


雲母

「うーん。無下に否定する気はありませんけど…。どんな動画を撮るんです?」


天使

「ふふん。これを見るが良いわ」


天使は雲母に動画を見せる。ゲームをしたり雑談をしたり、視聴者のコメントを読んで質問に答えたりしていた。


雲母

「前回に比べれば遥かに健全ですね」


天使

「もう、それは言いっこなしよ。あんたと私のチャンネルを2つ作って協力して登録者数を増やしましょうよ」


雲母

「でも家のパソコンは自分のじゃないし、お母さんに知られたらまずいですよ」


雲母は母を思えば顔を顰めた。


天使

「大丈夫よ。映像研究部に力を借りるの」


雲母

「映像研究部…?友達がいるんですか?」


天使

「ええ。きっと協力してくれるはずよ。今から連絡を取るから行きましょ」


雲母

「話が早いですね…。待ってください、ワッフル食べますんで」


2人は急いでワッフルとコーヒーを流し込めば学校へ赴く。映像研究部の部室へ入れば女の子が1人椅子に座っていた。


「やぁ、待っていたよ」


天使

安栖里倫六(あせりつぐむ)よ。クラスメイトで映研の部長なんだから」


雲母

「安栖里さん、よろしくお願いします。常磐雲母と言います」


安栖里

「知っているよ。副生徒会長で学園長の娘だよね?」


雲母

「え…? ああ、ご存知でしたか」


確かに副生徒会長であることは全校生徒として認知される。しかし学園長の娘だということを知っているとは。


安栖里

「こう見えて情報通だからね。君達Fチューバーになりたいんだって?」


ニッコリと微笑み2人の顔をまじまじと観察する。


天使

「そうそう。それで一儲けしたいのよ」


安栖里

「ははは、あんたは全く流行りに乗じやすくミーハーだよね〜。そういうなんでもやってみようとする所結構好きだよ」


天使

「ふん。ミーハーだろうがなんだろうがまずは行動あるのみよ。失敗してもそれは人生だもの。後悔はないわ」


雲母

「…人生のところかしこに存在する崖から足を踏み外さないよう注意してくださいね」


天使

「人間はね、何度も何度も命を賭けて勝ち残って、ようやくまともの人生を歩めるの。いつまでも足踏みしてちゃ老婆になっちゃうのよ」


雲母

「はぁ…。安栖里さん、そんな訳でFチューバーやらせてください。命を賭けるだなんて危険な事は別にありませんよね?」


安栖里

「もちろん。命を賭けるだなんて馬鹿げたことはしなくていいよ」


天使

「いよいよ堅実にお金を稼ぐ手段が巡ってきたのね。ジャンジャン稼ぐわよ雲母!」


雲母

「…なんか緊張してきました」


安栖里

「まずは3Dモデルから作ろうか。どんな感じにする?」


雲母と天使は安栖里に教えて貰いながらFチューバー3Dモデルの作成に取り掛かる。天使はまるで天使のような外見で髪は黒く長い3Dモデル。雲母は水玉のワンピースに幼い少女のような外見で髪はショートの白、頭に蝶のリボンが付いている可愛らしい3Dモデルが出来上がった。


安栖里

「雲母ちゃんのモデルは可愛らしいね。ベタな感じだけどとてもいいよ」


雲母

「…ふふ、ありがとうございます。先輩のモデル、天使みたいですね」


天使

「あんたのは青くてちっこい女の子ね。なかなか可愛いじゃない」


安栖里

「天使のは…。あはは、まんま天使じゃないか! 天使ちゃんマジ天使!」


天使

「何ごちゃごちゃ言ってるのよ。さ、動画を撮るわよ。編集は安栖里がやんなさいよね」


安栖里

「ああいいよ。なんの動画を撮る?」


天使

「最初は手堅くゲームの動画なんてどう?」


安栖里

「それじゃあマイクつけて」


天使と雲母の前にマイクを立てた。


雲母

「私携帯とかでしかゲームやらないんですよね…。先輩はどんなゲームをするんですか?」


天使

「私はゾンビをガンガンぶっ飛ばすゲームよ」


ゲームのパッケージを見てみる。


雲母

「うわ、グロいですね」


雲母はあからさまに顔を顰めた。天使(てんし)がこんなゲームを実況してどうするのかと心の中でツッコミを入れる。


安栖里

「雲母ちゃんはこれでどう?」


雲母

「タウンクラフト?」


安栖里

「動物を狩って食べたり、家を作ったりするゲームだよ。作った家に他のユーザーを招いたり出来るんだ。かなり知名度も高い人気のゲームだよ」


雲母

「ふーん。なんだかほのぼのとしてる。楽しそう!」


安栖里

「ふふふ、ほのぼのね…」


雲母と天使は早速ゲームに取り掛かった。


天使

「あんたより先に登録者数を1000人達成させてやるわよ〜」


雲母

「あはは、お手柔らかに」

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