そして変わりゆく日常
幽霊、お化け、ゴースト、あやかし、亡霊、悪霊、不可解、弔い人
○11月7日7時、起床。
異沓を女で一つで育てている母は、朝早くから仕事へ行ったようで簡素な朝食が作り置かれていた。
牛乳でパンを飲み込み、歯磨きと着替えを済ます。
制服についた埃を払うと目にかかる髪を右側に寄せて家を出た。
外の汚い空気を肺いっぱいに吸い込いこんで異沓は声の調子を上げて言う。
「道梨高校2年、波多野異沓。憂鬱な学校生活の為に今日も一日がんばッ、れるかァァァ!!」
ひび割れたアスファルトと廃墟が広がるゴーストタウンに異沓の叫び声が響き渡った。
朝っぱらからこんなに叫んだのは久しぶりの異沓は、いつにも増した憂鬱を湛えて登校する。
体の所々にできた擦り傷と打撲がまだ少し痛む。
と言うのも、昨日異沓は自殺に失敗したのだ。
11月6日
空がオレンジ色に染まる頃、異沓が束ねたロープを握りしめて歩いているのは、瓦礫や三角コーン、自転車や雑誌やらが無造作に捨てられている汚い坂道だ。
今の異沓の心境では死の国へつながる一本道にも見えるだろう。
そんなデスロードを登って異沓が向かった処刑台は、かつて公園だった場所だ。
いくつかある遊具にはどれも使用禁止のテープが適当にはられ、タバコの吸い殻や、変な雑誌、ビールの空き缶やらが転がっている。
ここは夜の8時頃になると厳つい男たちの溜まり場になる。
それまでに用を済ませてしまおうと異沓は、公園の真ん中に立ち尽くす、かつてはきれいな桜の花を咲かせた廃樹の枝に、持ってきたロープを結んだ。
木に登り、ロープの輪っかに首をかける。
あとはここから飛び降りるだけだ。
だが、いつの間にか呼吸が荒くなっていた。
すくんだ足が動かない。
初挑戦の自殺で廃工場の屋上から落ちようとした時もそうだった。
生きていたいなんて思わないのに、死ぬのが怖かった。
そんな滑稽な自分をいくら呪っても結果は同じなのか。
異沓は深呼吸すると天を仰いだ。
呼吸は安定して、手足の力も抜けてきた。
廃工場に比べれば高さがないぶん恐怖はそれほど大きくない。
「俺の首には何もかかっていない。俺はただ木から飛び降りて地面に着地するだけ。俺の首には何もかかっていない。俺はただ木から飛び降りて着地するだけ」
そう自分に言い聞かせて、今度は躊躇いなく重力に身を委ねた。
落ちてしまえばこっちのもの。あとは地面に足がつく前にロープが首を吊るしてくれる。
筈だった。
「ぬがぁ!?」「ぐえッ!!」「ゲホッゲホ」
首にロープが食い込んだと思うと何かが折れる音がした。
刹那、異沓の体は地面に叩きつけられ、更に上から枝の追い打ちを食らう。
異沓は痛みに悶えた後、何事か廃樹を見上げるとロープを結びつけていた枝が折れていた。
頑丈そうな枝だったのだが、腐って脆くなっていたらしい。
「こんなことって……ある?」
恐怖を乗り越えた自殺計画の結果は失敗に終わり、再度挑戦する気力など残っていなかった。
異沓は体の所々に擦り傷と打撲を作っただけで、引き返さない筈の道を引き返していった。
そんなわけで憂鬱な登校時間に至る。
なぜ死にたいかはさておき。町と市の境界線が現れた。
異沓は雫町から隣町の道梨高校に通っている。
隣町と言っても道梨市なのだが、元は町だったのが開発事業の成功によって市へとレベルアップした。
雫町も、道梨市と一緒に開発されて市になる筈だったが、事故が続いたことで呪われていると噂が立ち、開発は中止された。
もちろん事故が続いたのは偶然である。
境界線から道梨市へと一歩踏み出せば、そこは整った道ときれいな町並みが広がる。
振り返れば、ひび割れたアスファルトと廃墟だらけのゴーストタウンが現れた。
「はぁ」
境界線を抜けて異沓は大きなため息を零した。
何年立ってもこの敗北感は冷めやまない。
雫町住民はほとんど道梨市に移住していった。
しかし異沓の父が残した借金を抱える波多野家は、この町がゴーストタウン化してから4年がたった今でも市に移住する事は叶っていない。
他の雫町住民は皆、波多野家のように生活費に苦しんでる人かよほどの物好きかだ。
「恐ろしい殺人鬼も潜んでたりしてなぁ」
そんな独り言を呟いたときだった。
「せんぱーい!」
「ん?あ、天使」
異沓は後ろからの元気な声に振り返ると、手を振って走ってくる銀髪の美少女の姿を見た。
「ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁぁ」
異沓の前まで可憐に走ってきた少女は膝に手を付き、全力で肺に酸素を送っている。
華奢な体は見た目通り運動に疎い。
異沓はそんな少女の姿を見慣れながらも苦笑して言った。
「いいのか柊。今から登校しても早く着いちまうぞ」
少女の名は、柊友恵。異沓以外の学生で唯一の雫町住民だ。
美しい銀髪と雪のように白い肌を纏った華奢な容姿は天使と表現するのがいいだろうか。
「いえいえ。先輩が歩いてるのを見かけたのでー。慌てて来ちゃいました」
わざとらしい上目遣いで腕を掴んでくる少女から異沓は顔を逸らして赤面する。
あざといと思っていてもその愛らしい声と仕草に波多野異沓という男は平静を装うことができなかった。
○8時00分。校門前。
ホームルームの四十分前に来たのは異沓が日直だったからだ。
プシュー
運動部の朝練の掛け声にスプレーの散布音が混じる。
「よし、こんなもんか」
「そうですね」
互いに消臭スプレーをかけ合った男女は自身の匂いを確認する。
ゴーストタウン化した雫町の空気は汚れていて臭うのだ。当然そこに住んでいる住民も臭うようになる。
異沓と友恵は慣れていて気にならないが、他人にとっては相当なものらしい。
異沓の高校入学初日。初めましてのクラスメイトから「ゴミ箱に帰れ」と言われたショックは自殺できるとさえ思った。
「まぁ失敗したんだけどな」
「先輩、なにか言いました?」
過去のショックを思い出した異沓の顔を覗き込んだ友恵に、異沓は冗談を言いながらかぶりを振った。
○二年B組の教室前。
別れ際の立ち話がそこにある。
「今日も図書室か?」
「もちろんです」
友恵は週に二、三回しか登校しない。
登校しても教室には一歩も足を踏み入れることなく、図書室で放課後までの気ままな時間を過ごすのだ。
二言三言言葉を交わした後、異沓は「じゃあな」と軽く手をあげて教室に入っていく。
「先輩」
「はいなんでしょう」
可愛い後輩に呼び止められて思いっきり振り返った異沓は眩しすぎる光景に目を瞠った。
頬を赤らめた天使は、両手を愛らしく顔の横で合わせて言う。
「帰りも一緒ですよ?」
「はい」
即答だった。
○「どうするかなぁ」
異沓は黒板を消しながら息を吐くような声を漏らす。
生きる事をやめたくても死ぬのが怖い。
そんな自分の気持ちが憎たらしい。
挑戦回数は昨日を合わせて五回。
初挑戦の廃工場作戦はビビってリタイア。
二度目のナイフ作戦で首を切るもビビってリタイア。
三度目の川下り作戦は激流に飛び込んだものの、釣りのおっさんに助けられてしまった。
四度目の海にダイブ作戦はイルカに助けられる始末。
「ん?」
そこで異沓は気付いてしまった。
「3回目から俺ちゃんと自殺してんじゃん。なんだよ。いじめか!?どんな神様のいたずらだよ畜生!」
異沓が頭を抱えてのたうち回っていた時だ。
ガラガラ
教室の扉を開く音がした。
「えーと。波多野君、どうしたのかな?」
そう言って教室に入ってきたのは、クラス委員長の時雨永久。
真面目で人徳がある委員長。完璧女子と言うのは彼女のことを言うのだろうか。
委員長と言う役職の彼女は、クラスでいつも空気のように沈黙している異沓を気にして声をかけてくる。
だが、今回はただ単に珍行動を取る異沓を怪しんで声をかけてきたのだろう。
「何でもありませんよ委員長。それより今日は早いですね。部活は無いんですか」
頭を抱えて仰向けに転がっていた異沓は、何事も無かったかのように立ち上がり、話題をそらす。
「うん。今日はお休み。あと委員長はやめない?時雨でいいよ。」
「はあ、分かりました。時雨さん」
面倒くさそうに返す異沓に永久は一度ニコッと笑うと自席について予習を始めた。
○友恵は図書室へ向かって吹奏楽部の演奏が聞こえる廊下を歩いていた。
途中。友恵とすれ違った同級生女子二人組が、何やらヒソヒソと話している。
「今日は友恵ちゃん来たね」
「いつ見てもきれいですわね」
「授業でないのに勉強できて。すごいなぁ」
「そうね。お近づきになりたいですわね」
友恵は、授業に一回も出ずに成績トップを成し遂げた美少女として、学校では超有名人なのだ。
しかし、彼女のことをよく知っている者は極僅かしかいない。
○友恵は決して上手とは言えない吹奏楽部の演奏が奏でられる音楽室を通過する。
その時、いきなりドアが開かれた。
「と、友恵ちゃん」
音楽室から慌てて出てきた同級生は少し緊張しているのか、スカートの裾を強く握っている。
「なんですか」
異沓と話していた時とは違い、冷たく返した。
女は少し怯んだが、すぐに持ち直して震える声を出す。
「あの、話があるんだけど」
そう言ったとき、
「麻子ー、練習始めるよ」
音楽室から呼ばれた女は、慌てて返事をすると申し訳なさそうに振り返る。
「ごめん、友恵ちゃん。放課後時間いいかな」
「いいですよ。じゃあ図書室に来てください」
適当に場所を指定すると、友恵はまた目的地に向かって歩き出した。
○昼休み。姦しい教室の中、いつもの様にイヤホンで音楽を聞きながら窓の外を眺める異沓に、クラス委員長の時雨永久が声をかけた。
「波多野君」
「……これはこれは時雨さん。またお節介ですか。俺なんかに構うとクラスの皆さんに変な目で見られますよ」
異沓は煩わし気にイヤホンをとって、遠回しに拒絶した。
僅かな人間にしか心を開けない異沓は、クラスの中で誰と絡むことなく一人でいようとする。
だからクラスから見た自分の印象は暗くて近寄りがたい存在なのだと異沓は思っている。
実際、教室のあちこちからチラチラと視線を感じていた。
「大丈夫よ、波多野君は『なんか』じゃないから。そんな事より、日曜日空いてる?良かったら付き合ってほしいんだけど。」
その瞬間、クラス全体に緊張が走った。
「……からかうのはやめてもらえますか。」
「待って、別にからかってるわけじゃ」
避けるように教室を出ていく彼に、時雨永久は「もう」と頬を膨らませた。
○紙をめくる音だけが支配していた図書室に雑音が混ざっていく。
友恵はその静かな雑音に耳を傾け、目を細めた。
「波多野君、また時雨さんにアタックされてたね」
「マジ委員長がアタックして駄目とか、波多野マジパナイわー」
「永久ちゃんでもだめなら、わ……私なんて、無理だよね」
「そんな弱気になるなよ明美ー。明美もパナイから行けるっしょ」
授業に出てはいるが、異沓も成績上位者だ。そして、友恵には皆無の運動神経も兼ね揃えている。
更に教室の隅っこで引きこもっているそれがクールと認識されれば、女子ウケはいいのだろう。
友恵は読んでいる本の頁を捲ると、冷ややかに言った。
「先輩、モテモテですね」
誰にも聞こえないその声はしかし、図書室の温度を一度下げた。
○キーンコーンカーンコーン
放課後を知らせるチャイムを心地よく思いながら、異沓は部室に向かって足を踊らせる。
三階の空き教室、その扉を開けて上機嫌に挨拶する異沓に、部員二人もまた明るい声で返した。
「部長と柊はまだか」
「あ、友恵ちゃん来てるんだ!」
友恵が来ていると聞いて嬉しそうにする短い茶髪の少女は同級生の佐藤奈々。元雫町の住民だ。
「もしかして記録更新なんじゃないか?今日来るの四日目だろ」
そう感心を口にするの長身の男は同級生の小野田輝。彼も元雫町の住民で、奈々の幼馴染だ。
「部長は今日来れないってさ!」
「そうか」
部長の名は五十嵐大河。頼りになる先輩で、彼もまた元雫町の住民。
そんな雫町でつながっている四人で構成された部活は、ゴーストタウン研究部。
ゴーストタウン化した雫町のことを調べている。というのは口実で、昔からの友と楽しく話をするための茶会だ。
この茶会だけを異沓は楽しみに学校へ通っている。
ピンロン
かばんの中でスマホの着信音がなり、メッセージを確認した異沓は、それを二人に伝えた。
「柊は少し遅れるらしいぞ」
○放課後の図書室。
友恵は約束の女が来ると、読んでいた本を閉じた。
「お、お待たせ」
やってきた女は少し強気の様子だった。
「別に待ってないですよ。伊藤さん。」
「あ、名前覚えててくれたんだ!」
友恵は嬉しそうな女に微笑して言う。
「それは、あれだけ話しかけてきてくれたんですから、自然と覚えますよ。あと部活に行きたいので早く済ませてください。」
圧を感じる冷たい声に、女は肩をこわばらせて友恵の正面の椅子に座る。
「波多野先輩と私の関係。ですよね」
「え?なんでわかったの?」
友恵は経験則で女の聞きたいことを言い当てる。否、友恵が女にそうさせてると言ったほうが正確だ。
こうして彼女に時間を取らせる女はいつも友恵と異沓の関係を聞くのだ。
「あのね。友恵ちゃんと波多野先輩って付き合ってるのかなって……その」
そう。こんなふうに。
「付き合ってませんよ」
友恵はもじもじしている女にきっぱりと事実を告げる。
すると女は安堵したように肩の緊張を少し和らげた。
女は一度深呼吸すると質問する。
「じゃ、じゃあ友恵ちゃんは、その……波多野先輩と付き合いたいとかって思ってる?」
「思ってませんよ」
事実を言う友恵に、返ってきた答えが以外だったのか女は丸くした目を向けた。
「こんなことを聞いてどうするんですか。先輩に告白でもするんですか」
友恵はあえて答えが分かりきった質問をする。
答えはノーだ。
「ううん。先輩に告白したいわけじゃないの」
「そう、じゃあどうして」
聞かなくても友恵は知っている。女の目当ては友恵で、そうなるよう友恵自身が仕向けたのだから。
「あのね友恵ちゃん。私友恵ちゃんのことが、す……好きなの!……私と……私と付き合ってください!」
女は立ち上がると机にバンッと手をついて叫んだ。
「ごめんなさい。それはできないです」
しかし友恵は表情を変えぬまま即座に断った。
「そ、そうだよね。やっぱり女同士って変だよね。」
「そんなことないです」
諦め顔の女に今度は女の意見を尊重し、続けて言う。
「あなたはとっても魅力的だと思うわ。可愛いし、私の好みよ」
「じゃあどうして」
敬語をやめて不敵に笑う友恵は人間とは思えないほど美しい。
そんな彼女をを求める女は目に涙を湛えて声を震わせる。
しかし、次の瞬間、女は絶句した。
「あなたが人間だからよ」
「え?」
「私と付き合いたいならまず、お化けになることね」
「……お化けに……なる?」
「そう。難しい事ではないわ。死ねばいいだけなんだから、簡単でしょ?」
「えっと」
理解が追いつかず何も言えない女に、友恵は構わず続ける。
「そしたらいくらでも可愛がってあげる。いくらでもお話してあげる。いくらでも、抱擁してあげる」
頬を真っ赤に染め妖艶な笑みを浮かべる友恵は、人間である女の事などこれっぽっちも見ていない。
彼女が見ているのは科学的根拠のない、しかし彼女の目には確かに存在して映る魂、幽霊。そう言った類のものだ。
「待って……友恵ちゃん」
女には死ねと言われているようにしか聞こえない。事実そういうことになるが、友恵の言うお化けの事が頭に入ってこない女には、ただ死ねと言われているとしか思えないのだ。
嫌々と頭を振って後退る女に友恵は、なおも狂的に続ける。
「あなたのお化け姿はきっと美しいわよ。綺麗な青白色でぼんやりと光って、その長い髪がゆっくり揺蕩うの。触れ合う感触もきっと、」
「いやぁぁ!」
これ以上聞くことを拒絶した女は、耳をふさいで走り去った。
図書室に一人残された友恵は口から流れる涎を拭うと、不敵な笑みを浮かべ、その綺麗な唇を舌で舐める。
「クスッ、フフフフ、フフッ、アハハハ」
静かな笑い声が図書室を支配した。
○下駄箱。
水泳部の練習を終えて部の仲間と帰ろうとしていた二年二組のクラス委員長は立ち止まり首を傾げた。
廊下の突き当り。ゆらゆらと歩くその姿を見て、心霊スポットにでも来たような寒気を覚える錯覚に、鳥肌が立つ。
近づいてはいけない。声をかけてはいけない。怖い。危ない。そんな防衛本能が彼女を刺激した。
ゆらゆらと歩くその女が突き当たりを曲がるとき、その表情が見える。
何も無い表情。ただ付けられただけのような顔には、光の灯らない空虚な眼球が嵌っているだけだ。
「あの子、確か友恵ちゃんの……」
そう呟いたとき、
「永久?どうかしたの?」
「大丈夫?永久ちゃん」
「え?あ、うん大丈夫。ごめんごめん」
水泳部の仲間に肩を揺さぶられると彼女は自分の心境を隠すように微笑んだ。
「さあ帰ろう」
「おう、って雨降ってんな」
「私傘持ってきてないのにぃ」
再び歩きだして、もう一度廊下の突き当りを一瞥する。
さっきまで異様に感じたそこは、今はもうただの廊下の突き当りだった。
○「降ってきたな」
お茶を楽しみながらくだらない、しかし幸せな日常を過ごす三人は、窓を叩く雨音に、いつの間にか灰色に染まった空を眺めた。
「そろそろ帰るか」
「友恵ちゃん、来なかったね」
「異沓、なにか聞いてないのか?」
「んーと。あっ、メッセージ来てた。『体調が悪くなってきたので先に帰ります。ごめんね先輩』だってさ」
異沓が友恵の真似をして声を高くすると、それが可笑しくて、可愛い後輩の事を心配しつつ、三人は愉快に笑った。
翌日。朝日が登り始める雲一つ無い空の下。
道梨高校一年、吹奏楽部、伊藤麻子の飛び降り死体が見つかった。
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