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凡人超人大変態。  作者: 井下
入学してから彼女ができるまで、編
3/3

入学式は説明のオンパレード。

ほぼ説明です、申し訳ございません。

 特異生物『怪人』

人類の歴史とともに存在し、数多の人間を殺害してきた謎の生命体。その発生源、個体数ともに不明、少なくとも世界的に7千万は生息していると言われている。

人間に対し本能的な憎悪と殺意を持っており、生物の常識を外れた肉体能力や超能力で、幾度も人類を絶滅の危機に追いやってきた。しかし、歴史上の偉人たちはその度に知恵を絞り、戦う力を付け、人類の生存範囲を確立していった。その過程で、科学、魔法学、超能力学等の学問が発達し、人類は急速に発展するに至った。

やがて『生きる為の術』であった怪人討伐は、人類を怪人から防衛する『職業』へと変化していき、1927年、

怪人の抹殺、捕縛、研究を用いて国民を防衛する『特異生物討伐士(通称・特討士)』制度が日本で誕生。特討士制度は瞬く間に世界に広がり、勢力を拡大。以来93年間、今日も世界中で特討士たちが怪人と戦っているーーーーー


「------皆さんご存知でしょうが、特討士という職業には、このような歴史があるのです」


旧校舎の爆発は、速やかに事後処理が行われ、何事もなかったかのように入学式が始まった、原因は何だったんだろう・・・・・・・・・

入学式が始まって驚いたことは二つ、まず一つは、校長の話が思いの外面白かったことだ、校長の話は元来詰らなく出来ているものだと思っていたが、暇つぶしに聞いてみたところ、「輝く君たちの~」だとか「学習する心を~」だとかいう話ではなく、特討士の歴史はこうだとか、こういう偉人が活躍しただとかいう有意義なものだった、まあそれも当然か、この特異な専門学校の危険性に対して覚悟を持たせるなら、最初からこういう話をしていたほうがいいのだろう。


≪『東京国立百山(びゃくざん)特討士専門学校』


国が度重なる怪人犯罪に対抗するため、大幅な特討士の増加を狙い【国家級】特討士、「小羽山 百山(おばやま びゃくざん)」の指揮のもと1943年に建てられた世界で唯一の特討士育成学校。

全校生徒1368人のマンモス校、学費無料、生活費無料で休日は週2回の全寮制。校名は元々『特討士専門学校』のみだったが、東京都にあるから『東京』とつき、国が建てたものでもあるから『国立』ともつき、設立総指揮に百山が関わっている上に初代校長も百山であるため『百山』ともついたことから、そこそこに長い名前になってしまった。


怪人研究学科


魔法戦闘学科


機械戦闘学科


超能力戦闘学科


の4つの学科が設けられ、怪人研究学科は文字通り怪人の生態の研究、以下三つの学科は、怪人と戦闘するために必須の科目である超能力学などを学べる戦闘専門の学科である。

怪人を倒せる程の実力があれば誰でも入ることができるが、まずそんな実力がある一般人は居ない上に、居たとしても入学試験の()()()()()によってほとんどが脱落するため、怪人退治の家の出の生徒が殆どである。入学と同時に特討士のライセンスが支給され、怪人を倒した数によって階級が付けられ報酬も出る(怪人一体につき、弱いものなら15万円、国の存亡が危うくなるレベルなら2000憶円は下らない)


階級は一番上から順に以下の通り。


国家級


卒業生級


3学年級


2学年級


1学年級


生徒数は海外からも留学生が来るため非常に多いが、緊急任務(一年周期で必ず出現する高度な戦闘力を持った怪人討伐のための緊急出動)で大半の生徒が殉職するため、卒業できるのは630人程である、まさに地獄だ、うん。≫



ああ、学校入学前に行われた入学説明会の内容を思い出していたら、入学式が残すところ閉式の言葉だけになっていた、説明会の司会の体育教師ふざけてたなぁ、筋骨隆々過ぎてジャージが破れそうだったのが印象に残っている。

言い忘れていたが、驚いたこと二つ目は、校長の頭が禿げていなかったことである、こちらは別にどうでもいい。











最後まで几帳面に読んでいただき、誠にありがとうございました。

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