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俺は主人に名を貰った「クロちゃん」
だそうだ俺は凄く嬉しかった
ある時いつものように他のおもちゃたちと遊んでいた時だった
客人がきた。主人は俺をつれ玄関に行った
扉を開けるとみたことのない女の人が立っていた
どことなく主人に似ている
主人は驚いた顔をし同時に怯えていた
すぐに奥の部屋から製作主が出て来て主人を自分の部屋に隠しその女の人と激しく言い争っていて
少したって
「りく~また来るわ過去の事は忘れて私と一緒に・・・」
と最後まで言う前に製作主は扉を閉めた
主人は俺をぎゅっと握りしめ部屋の隅で泣いていた
主人の涙が俺の体に落ちてくる度に悲しみや怒り恐怖が伝わってきた
製作主が部屋に戻り俺と主人を抱きしめ
何度も「俺が守るから大丈夫だから」と言っていた
製作主の目は怒り狂い今にもビームが出てきそうだった
その日の夜主人はベットの中で俺になにがあったか話してくれた
「クロちゃん。昔ねママがいたんだ。ママはパパと喧嘩した次の日、必ず僕に暴力をしたんだ。お前のせいで全部台無しだ、と言いながら僕を叩いていた。だから僕ねパパに聞いてみたんだ僕がいるから喧嘩するの?僕はいつもママに、僕のせいだと言われるから僕がいなくなればみんな幸せなの?ってそしたらパパ泣いてそんなことないよ。ごめんねってだから僕いなくならなくていいんだって思って安心したんだ。だけど次の日パパが仕事に行った後にママに凄い叩かれたんだ。キックもされた。オマエガ言わなきゃ私は捨てられなかったってママは何回も言いながら僕を叩いてキックして・・・僕は気がついたら病院にいたんだ。パパが泣いていてママはいなかった。ママはもういない?って聞いたらもう二度とママには会わなくて大丈夫。もう痛い思いしなくて大丈夫だから。ってパパが言うからママに会えないのは少し悲しかったけど、痛いことされない方がいいから僕は凄く嬉しかったんだ。それから僕は足が動かしずらくなっちゃったんだけどパパと仲良く暮らしていて幸せだったんだけど今日ママが来て凄く怖かったまた痛いことされると思うと怖くてでもクロちゃんもいるし僕負けないで戦おうと思うんだ。だからまた来たときはクロちゃんも一緒にいてくれるよね?」
主人はそういいながら眠りに着いた