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バグとりグラマー

作者: 宇都宮ゴリラ

 男はバグ取り専門のプログラマー。男にはプログラムの才能が全くなかった。それでもプログラムに関わりたいと思いIT企業に長年勤めたが全く成果を挙げることが出来なかった。男にはプログラムが何をしているのか、どう書けばいいのか全く分からない。ただ、優秀なプログラマー達が見つけられない隠れたバグをすぐに見つける事ができる。そこで彼が考案したのは、プログラムのバグを一手に請け負うサービスだった。男のその才能を買われ、たちまち人気になったので今日のように少し高いバーで呑めるくらいに稼いでいるのだった。


「プログラムっていうのは辛い作業だ。その中でもバグに苦しめられる時間がその大半を占める。だが、俺は奴らとは違う。俺はこの作業が何よりも楽しいと感じるんだ」


男は酒を飲んで気分が良くなるといつもこう吠えるのだった。マスターもいつものことだとばかりにへぇと頷いていた。


「私もプログラマーなんですがね、バグを見つける作業が本当に辛くて。今組んでるプログラムもですね。バグを見つけるのにすごく時間がかかっちゃって…。もう少しで完成なんですが」


先ほど入って来たのだろう見知らぬ青年がコートを脱ぎながら残念そうに話しかけてきた。男はそうだろう、そうだろうと頷いた。

 それから2人は意気投合し、男は、自分がどれだけバグを早く見つける事が出来るかを語った。青年が真剣に関心するので男はますます気分が良くなり、青年が苦労しているというバグを全部ここで見つけてやろうと言い出した。青年も最初はまさかそんなことはと遠慮していたが、よほど煮詰まっていたのだろうノートパソコンを取り出し男にプログラムを見せる。


「ふむふむ」


すると酔っていようが男の才能は本物だった。青年が見つけらななかったバグをたちまち見つけてしまった。青年は感激し、何度も男にお礼を言った。男は照れ臭そうに笑う。


「ところでそれはなにをしてくれるプログラムなんだい?」

と男は尋ねる。


「これは自動でバグを見つけてくれるプログラムなんです。あなたもおっしゃていたように、プログラムを組むときに1番辛いのはやっぱりバグを見つけることですからね。これでさっきの私のようにバグに苦しむこともなくなるわけです。あなたみたいに優秀な人にはこんなシステム必要ないかも知れないけど」

青年はにこやかに笑った。



まぁ、プログラミング全くできない人がバグ取りうまいわけないんですが。


この男も自動で任意のバグを見つけるシステムもSFですよね。


「任意の手続きについて無限ループの有無を判定する手続きは存在するか?」

という数学の命題に似たようなものを感じます。


Haskellみたいに副作用を作らせない言語が流行ってるんでしょうか

わからないですが


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