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勇者が死んでしまいました。

いつか異世界ファンタジー的なあべこべ?的なお話を作ってみたいとずっと思っていました。

やっと設定が見えて来たんでお試しに読んでみてくださいな。



「ふはははは、勇者よ……父の敵討かたきよ………今、お前を苦しめて殺す呪いが完成した。神に加護を貰いお前にだけは効かないだろう。しかし私の呪いは必ずお前の命を奪う………どれだけ時間が掛かろうとも必ず……」


魔王の娘サルディス=ナルスは1人洞窟の奥で歓喜の声をあげていた。



1年程前………

勇者が魔族の国の魔王を倒して平和な世界になった。

魔族の生き残りは辺境の地へ追いやられた。



魔王討伐から1ヶ月後………

勇者は魔王を倒した功績で、セイシストルント王国の第1王女ステアと結婚をして次期国王の座を手にいれていた。

パーティーのメンバーだった聖女を側室に迎え、まさに勇者として理想の生活だった。


魔王の娘サルディス=ナルスの呪いが発動して3年………

魔王討伐から4年がたった………


「はぁ はぁ はぁ もう……無理…………」


「いや~ん あと1回だけイカせて~」


勇者の上に乗り腰を振るステア姫……下にいる勇者は3年の間にみるみる痩せて、魔王を討伐した時のたくましい肉体は面影をなくしていた。

いや一部だけは鍛えられていた腹筋と背筋だけは………



勇者は過労でいつ死んでもおかしくはない状態を何とか維持していた。ステア姫と聖女の二人と結婚した後4人の貴族の娘とも結婚していた、今だに婚姻の申し出が後を絶たない……いや逆に増える一方だ。


結婚した妻5人が異常とも言えるほど求めてくるのだ………唯一聖女だけが普通に接してくれる。そのおかげで勇者は生き長らえていた。


しかし5人の妻達は日に日に激しくなっていった。

勇者は聖女に「俺は多分半年も生きてはいられないだろう。」と漏らしていた。


勇者の予想は外れ、それから1ヶ月後に過労で死んだ。


亡くなった勇者を悲しみ6人の妻達は泣いていた、そして聖女が他の妻達を慰めようと触った事で聖女はわかってしまった。


勇者の妻達5人が呪われている事に………いやもう遅かった。

国中………いや人間と言う種族全体が呪われていたのだ。


この世界には『呪い』という魔法と魔術を合わせたような術がある。しかし基本的に呪いは肉体にかかる術で、個人が呪われたからといって他人にも呪いが移る事はなかった。


ましてや大勢の人間を呪うなど、大規模な術を使った所で魔力も触媒もありえない程必要になる。


聖女はそれから半年、この『呪い』の事を研究した。

寝る間も惜しみ、身だしなみも気にならないほど没頭した。


そして終に『呪い』を理解したのだった。

肉体を『呪う』のではなく人間特有の魔力を呪った事を………

なぜに皆呪われたのかもわかった。


魔力を呪われた者が他の者を触るだけで、触られた者の魔力も呪われるのだった。


そしてこの『呪い』の効果が……仕組みが何よりも恐いものだった。


誰もが呪いと聞けば、弱って死んでしまうと思うだろう。

呪った方も呪い続ける限り何かしらの代償を支払う。


だがこの呪いは、[性欲を10倍に増強する]弱らせずに増強するのだ。そしてその代償は呪われた者の魔力……


弱らせるのであれば生きようとする身体の抵抗力に呪いの力が勝らなければいけない。


その為代償は呪った者が支払うが、増強するとなれば身体の抵抗力ではなく逆に協力しようとして自身の魔力を使う。


呪った者は何も代償を支払う必要はないのだ。


「こんな恐ろしい呪いを誰が………」


聖女が恐ろしいと言ったのは、現在国がどんな事になっているかわかったからだ。


街も村も王都でさえ下は14歳から上は70歳までの男が過労でバタバタと死んでいるのだ。


出産率も激減した……性欲が増強されても肉体まで増強した訳ではなかった。種が薄い……現在で言えば種が少ないからだった。


「このままでは人間は絶滅する……」


聖女は未来を想像し嘆いた。そして………


「なんとかしなくては………」






読んで頂きありがとうございます。


設定どうでした?


ちなみに主人公は………童○……の予定です。


え?言っちゃダメなの?

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