これじゃあ僕が悪魔みたいですね。
今日の手紙を受け取る時には、もう陽は沈んでいた。
彼女の部屋の扉に寄りかかりながら手紙を開くと、僕の頭が濃い影を作った。
僕は影が出来ないように、角度を変えながらゆっくりとその無機質な文字列に目を通す。
「お互いの事を話しましょう。なんて言ったからから、昨日の手紙は随分とよそよそしかったですね。
まぁ私も、自分で書いた返事を読み直してみたら似たような物が出来上がったので、全消去してやりました。
今までまともに会話をして来なかったツケが、随分と溜まっているみたいです。
他愛のない話も出来ないなんて、私は思った以上に自分を課題評価していたのだと思い知らされました。
なので一つ提案があります。
今後私は、君に全部で三つのお願いをします。
それを全て叶えてくれたら、君のお願いを一つ何でも叶えてあげます。
というのはどうでしょう?
最後にこの便箋可愛いですね。」
思いもよらない方向に、話が進んでいた。
やっぱり昨日の手紙はダメな感じだったか...と落胆もあったが、これが怪我の功名というやつかもしれない。
僕は、褒められた便箋に了解の意と、少々の感想を書いて投函した。