召喚されたらしいです
初投稿です。暖かい目でお読み下さい※コメントは受け付けていません
俺の名前は《輝ける太陽の友》トモヒロだ。
つまり、主人公的な存在の隣にいる奴。まぁ、ぶっちゃけただのモブ。
今日は金曜日。休みなので少し舞い上がっている。
そんな俺がコンビニでお茶を買い、レジが可愛い子だったので見惚れていると、肩に何か重い物がぶつかった。
ボーッとしていたから人にぶつかってしまったんだろうと思って謝ろうとしたとき、突然輝く魔法陣が現れて俺を光で包み込みんだ。
俺の意識はそこで途絶えた ………
ん……ここはどこだ?そういやあのとき人にぶつかって……そこまで考えたとき周りの景色が視界に映った。
そこは城の中のようだった。足下には俺を囲うようにして、恐らく血で描かれたたのであろう魔法陣のようなものがあった。そして、目の前には水色のドレスに身を包み、銀に輝くティアラを頭に載せたいかにもお姫様っていう感じの美しい少女がいた。
その少女はすがるような顔で瞳を潤わせながら俺を見つめて言った。
「お願いします……セレスを、セレスをお救い下さい!!」
突然のことで頭が真っ白になった……ってかあんた誰や……あとちゃんと伝わるようなマシな言い方ないのか?具体的に言えよ!
例えばこうなんかあるだろ、どこそこの魔王を倒せ~とか異世界の知恵を貸せ~とか。つか、セレスって誰よ?
「いやいや、意味わかんねぇよ!ちゃんと順番に説明をしてくれ。まずはここがどこなのかを」
本当は薄々気づいているが、理解したくないので気づかないふりをしておく。
「ここはファルガ大陸の真ん中に位置するセレス王国です」
ファルガ大陸?聞いたことない名前だな。セレスってのはこの国の名前だったのか、誰かの名前かと思ったぞ……まぁそれはおいとくか。
──もし目の前の少女が本当に王女とかなら、流れ的に王に謁見するんじゃなかろうかと思う。しかし、小説で読んだ作品では周りに護衛とかいるのが普通な気がするが……特にそんな奴らは見当たらないな。
「 で ?あんた誰 ? 国を救えってどういうこと?」
俺がそう言うとちょっと泣きそうな顔になって話しはじめた 。なんか悪いことしたみたいで少し罪悪感が芽生えた。
「申し遅れました。私はセレス王国第二王女ローラ=ベル=セレスと申します。いきなり国を救えと言われてもわかりませんよね……現在我が国は神聖国オリュンポスと戦争をしています。ですが、敵国の軍三万に対し、我が国はたった二千しか戦力がないのです。なので貴方には異世界から召喚された勇者として戦っていただきたいのです。」
なるほどな。異世界から召喚された、ね。したのは目の前にいるお姫様じゃないのか?いや、今は話をきちんと聞くべきか。
しかし、三万対二千か。そりゃ勝てんわな……だからといって異世界からわざわざ召喚するか普通?見るぶんには楽しいが実際にやられると洒落にならないな。まぁ逃げるのはもう少し話を聞き出してからでも遅くはないな。