学園祭 突然の集合
忙しく雑用仕事に明け暮れていた為かあっという間に時間は進み、後数日で文化祭と言う事で少しずつ学内のテンションがあがっている今日このごろ…
急に部長からの緊急召集があった。
メールで「緊急集会を開く。…いつ集まるか。いまでしょ!」
と最近流行っている某予備校のフレーズを見たときは
またか。いい加減、暇だからって緊急事態装ってみんなを集めようとするのやめてほしいんだけどな。
こっちは忙しいってのに…
と思いつつもとぼとぼ部室に行き、ドアを開た。
あれ…なんだこの空気もしかしてマジだったのか
いやいや、あのメールでこの空気はないだろ
数秒頭の中で葛藤していると
「遅いぞ。緊急と書いていただろ。早く座れ。」
と真剣な顔で言った。
な.なんで起こられているんだ、いやいや、あのメールでみんな急いだのか。
いやいや無理だろーー。
とまたまた混乱していると
「とりあえず座りましょう」
と和さんに言われ仕方なく考えることを止め、いつもどうり秋夜の隣に座る。
「何してたんだよ。寝坊でもしたのか」
と秋夜に小声で聞かれ、秋夜にまで言われるとは…ガクっ
心の中でorz状態になりおちこんでいると
「それでは会議を始める」
と久しぶりに真剣な様子で話始める部長であった。
まとめると内容はこんな感じだった
・依頼箱に差出人不明の依頼が入っていた
・依頼の内容は演劇部とオペラサークルの劇が狙われている
・なんとか穏便に阻止して欲しい
との事だった
「これはいつ入っていたのかしら部長」
「朝、部室に来た時だ。たまたま箱の中をみてな」
「それよりこれどうするのぉ」
「そうだよ。どうすんだよ部長」
「いつもならいたずらの可能性が高いんだが、これからはそれが感じられん。
一応担当の耀輔と北村は注意しといてくれ」
「わかりました」
「わかったわ」
「ではこれで会議を終了する。各自持ち場に戻るように」
そういうと部長は部屋を出て行った。
「んじゃあ、俺たちも行くか。耀輔一応気をつけろよ」
「じゃねぇ。がんばってねぇ」
「そっちもがんばってね」
「それじゃあ、私たちも行きますわよ」
そういって僕たちは持ち場に向かった。
翌日。つまり文化祭前日にまさかあんなことが起こるなんて、今日も雑用としてこき使われ疲れ果てていた僕に想像などできる訳がなかった。